上から米国のS&P 500, MSCI米国除く世界株指数連動ETF、MSCI新興国株指数連動ETFである。2017年中は三つとも概ね連動していたが、2018年2月のVIXショック以来、米株と米国以外の格差が広がっている。利上げやら中国の減速やらで新興国株が危ない、とは漠然と思っていた参加 ...
決まっていた日銀のETFテーパリングが話題になる
7/31の日銀金融政策決定会合の後、金利コントロールの柔軟化と共にETF買入ペースの柔軟化も始まったのではないかと一部で話題になっている。日銀のETF買入は今まで機械的にやっていると思われており、ルールは公開されていないが一般的に「前場でTOPIXが0.4%以上下落した場 ...
中国外貨準備の中身が入れ変わりつつある可能性
人民元安が止まる気配が見当たらない中、前回のチャイナショックと大きく異なっているのは外貨準備高が一向に減る気配を見せないことだ。これが一部では「不可解だ」と言われている。日経の記事は「人民元は変動幅を一定の範囲に制限する「管理変動相場制」とはいえ、潜在 ...
トルコへのエクスポージャーへの疑心暗鬼
トルコリラの暴落はつい先週までただのギャグだったのだが、金曜にFTが「欧州銀行のトルコエクスポージャー」について取り上げたため、トルコリスクは一気に他の市場に空気感染した。 こちらがBISが公開していること各国のトルコへのエクスポージャー。スペインが823億ド ...
何も悪くない南アがトルコリラに道連れにされる
金曜の夜から今朝にかけてトルコリラの急落が話題になったが、今日トルコリラになぜか連れられて下にワープし、一時今日のワーストパフォーマーになったのは南アフリカランドである。 ...
日銀がYCC柔軟化を決めた会合の主な意見がグダグダ
本ブログが「テクニカルな調整とステルステーパリングの伏線の集合体」と評した金融政策柔軟化を決定した7/31の日銀金融政策決定会合の主な意見が発表されたので、突っ込みを入れておく。まず経済情勢。 元より「物価がいよいよ上がっていないことが判明した→金融緩和の ...
中国当局が弾薬を節約しながら介入を始める
人民元の下落が止まらない中、8/7に発表された中国の外貨準備は前月に続いて微増となった。ドル全面高が続いたことから実態としてはもう少し増えているようにすら見える。まさか当局が人民元売り介入をしているとは思えないが、とにかく資金流出はあっても大規模ではなく、 ...
中国の窓口指導QEの効き方は極めて東洋的
どこの国でも銀行員を動かすには権力の棍棒で殴るしかないが、権力の棍棒で殴られてもあれこれ言い訳を付けてリスクを取らないのが銀行員である。 7/18頃にPBOCが各商業銀行に電話をかけてAA+以下の社債を買うように圧力をかけたのはほぼ確実のようだ。その数日後にはMLF ...
ISM製造業景気指数が貿易戦争のせいで低下
8/1に発表された米国のISM製造業景気指数は58.1と先月の60.2から2ポイントも低下。7月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数は良かったので、やや下へのサプライズとなった。原因として貿易戦争が指摘されている。ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は発表文 ...
理財商品が空けた穴をQEで水没させようとする中国
本ブログでは6月以来中国の金融緩和を説き続けたが、いよいよ大規模な金融緩和が現実味を帯びてきている。7/22に中国人民銀行(PBOC)は突如、金融政策ツールの一つであるMLF(中期貸出ファシリティ)を通して5020億元を市中に供給した。当日に予定されていた1700億のリバー ...