JGB 10 year
 6月の日銀の国債買入オペの減額は3回、計800億円となった。買入減額といえば日銀の異次元量的緩和の後退を連想させ、円高株安を招きそうなものだが、6月の3回の減額はいずれに円高に繋がらなかった。日本の10年金利も、3回の減額にもかかわらず低下トレンドが続き、後半になるともはや動かなくなっている。

1回目 6/1  5〜10年 300億円減
Jun1

2回目 6/14  3〜5年 300億円減
Jun14

3回目 6/29 5〜10年 200億円減
Jun29

 3回とも数分単位で見ると一回押してから勢いよく買われている。2回目だけは数銭跳ねた後に下落トレンドに復帰したが、1回目と3回目は息の長い円安トレンドのきっかけになった。必ず円安に、とは言えないものの、減額と言えば出口政策への連想で円高というトラウマからは完全に脱却できたのではないか。

 カラクリを考えると減額→金利上昇→銀行株上昇→リスクオン、が思いつくが、今月に関してはもはや銀行株などと関係なく直接円安に向かっている。こうも円安が続くと次からも市場参加者やプログラムが理由を飲み込まないままそちらの方向に学習するようになるかもしれない。何度も買入を減らしていけばどんどんリスクオンにできるのではないか。いっそ異次元緩和そのものをやめてもリスクオンになりそうだ、というのは極論か。もっとも、例えば5-10年は減らした後も4100億円の買入れであり、依然日銀が発表している「3〜5000億」というレンジの上半分にある。また、7月は国債入札が多いので6月ほどは(残念ながら)減額していきづらいだろう。

関連記事

日銀の国債買入オペ減額が円安株高で歓迎される

この記事は投資行動を推奨するものではありません。



コメント

このブログにコメントするにはログインが必要です。