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 最高値を更新中の米株と比べて、二番底を試し中の新興国株がだらしない。正確には新興国だけでなく米国以外の先進国も同じだが、とにかく対米株では歴史的にも割安な水準に来ている。対米株のパフォーマンスでは2017年のアウトパフォームを帳消しにし、チャイナショックの底に近づいている。

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 上はS&P 500に対するMSCI EM IndexのシラーPERの相対値。こちらもチャイナショックの底に近づいている。もちろん、米株にはFANGがあるので、また貿易戦争は仕掛ける方が有利なので単純に出遅れた方が反転するとは限らない、「今回は違う」と考えることもできる。一方、2007年までのFed利上げサイクル中では新興国株がアウトパフォームしたので、「利上げ中だから新興国株が売られるに決まっている」というわけでもない。

 下はMSCI Emerging Market IndexのRSIであり、毎回30割れでは反転している。リーマンショックでは30割れで逆張りしていたらかなりの幅で串挿しになったと思われるが、とにかくRSIはチャイナショックやリーマンショックの水準に近づいている。
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 新興国株の最大の敵は対外債務を膨らせるドル高である。これがあるので以前のような一方的な「新興国の方が成長率が高いから当たり前のようにアウトパフォームする」場面もなさそうだ。よって米国の利上げが止まる来年以降まで2014-2018年のレンジに収まる可能性が高いが、そのレンジの底にある。
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Asia high yield
 なお前回記事の「新興国のドル債がいい加減安い」については、EMBはその後トルコリラショックで二番底を経験したのでタイミングとしてはやや早まった感がある。もっとも「すっかり雰囲気が好転したEMBを追いかけそうなものと言えば、新興国ドル建て債券の中でも最も中国に近いアジアドル建てハイイールド債インデックスの利回りは2016年年初の高値に近づいている。これと言った致命的な悪材料がない中で利回り10%からのエントリーなら早々負けない気がするがどうだろうか」としていたアジアドル建てハイイールド債インデックス(O9P)はトルコショックでも無傷だった。

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この記事は投資行動を推奨するものではありません。



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