JREIT
 12月の株クラッシュの前に本ブログはJREITのアウトパフォームを取り上げたが、その後のJREITは一回小さな調整を挟んでから急騰した。「年末にかけて徐々にTOPIX対比でのアウトパフォームが明瞭となり、足元では安定から上抜けのチャートを作っている」「地銀は一方で預金を追い出すわけにもいかないし、不動産から引き上げた資金を素直に事業融資に振り向けるわけにもいかないので、今後は再びREITを買い上げる場面も期待できるかもしれない」「鼻息荒かった米金利や円金利もすっかり上がらなくなっているので、利回り物は安心感が出てきている。年初に金利上昇で世界の終わりのような雰囲気を醸し出していた米国REITも終わってみれば安定している。ただ、キャリー物の上方向へのモメンタムは得てして大して強くないので、エントリー水準にはこだわりたい」としていたが、実際12月は株の大きなクラッシュを横目にJREITは「エントリー水準にこだわりたい」で済むレベルの押し目となった。 

 12月初旬からJREITは一時6.5%上昇した。「上方向へのモメンタムが鈍い」はずのキャリー物にしては壮大な上げ相場である。4/1からは金融機関の期初の益出しフローと思われる売りで3%程度押されたが、長期的に見ると、2015年からの4年かけた壮大な三角保ち合いの上辺を上抜けつつある。震災を起点に2011年に1波〜2波、アベノミクスで始まったのが3波、バズーカ第二弾も終わったところから三角保ち合いの4波、そして今5波に入ろうとしているように見える。
 
 ファンダメンタルズ的には2015年以降は米国利上げをきっかけとするキャリー物受難の4年間であった。本邦では毎月分配のキャリー物投資が金融庁に批判され、地銀を含む多くの投資家は売らされた。新たな毎月分配投信も売りづらくなったため、分配と共に個人投資家のエクスポージャーも減りつつあった。一部の投資家は金利が上がるからキャリー物はおしまいだ、それよりも絶好景気だから株だ、と株に浮気したことだろう。しかし、2018年12月に米金利が下落を始めると共にJREITの逆襲が始まった。
DJR
 米国のDow Jones REIT指数も2018年の綺麗な水平レンジを2019年年初のリスクオンのどさくさに紛れて上抜けている。こちらもFedのチキン化、ではないハト化が作り出す過剰流動性の波に乗り続けそうである。外部環境が良い中でJREITの押し目は魅力的に見える。
JREIT yield
 分配金利回りで見ると、前回2015年高値の際と比べて利回りは3%から4%近くまで上昇している。一方長期金利はマイナス金利政策導入で低下したため、イールドスプレッドは更に広がっている。2015年高値を取り戻して完全に5波入りを宣言する日は遠くなさそうに見える。

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この記事は投資行動を推奨するものではありません。



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