JREIT
 元より本ブログはJREITは買いか押し目買いか買い場探ししか書いたことがなかったが、にしても4月初頭の押し目でJREITの上抜けを予想する記事は気持ち良いくらい当たった。あれからJREIT指数は少なくとも7%は一直線に上がっている。「震災を起点に2011年に1波〜2波、アベノミクスで始まったのが3波、バズーカ第二弾も終わったところから三角保ち合いの4波、そして今5波に入ろうとしているように見える」「2015年高値を取り戻して完全に5波入りを宣言する日は遠くなさそうに見える」とのことであったが2015年高値は既に取り戻している。
 
 背景としてはやはりグローバル金利低下によるキャリー物への殺到だろう。またシクリカル度の強い日本株が世界景気先行きの不透明感が強く買いづらい中で、多少海外景気がフラついても関係ないJREITを選好する動きが出るのは当然である。特に12月から「地銀は一方で預金を追い出すわけにもいかないし、不動産から引き上げた資金を素直に事業融資に振り向けるわけにもいかないので、今後は再びREITを買い上げる場面も期待できるかもしれない」としていた通り、債券利回りを取れなくなっていた金融機関が買い上げているのだろう。

 こうしてみると、2017年から毎月分配型投信は複利の威力とやらを享受できないから(JREITの毎月分配型投信を)積極的に売るなと圧力をかけてきた金融庁は何百万人の投資家から儲けるチャンスを奪ったのかと感慨深くなってしまう。処分させられなくても新たに投信が売れないとキャリーを超えた毎月分配で世の中のエクスポージャーが軽くなっていく。そのポジションの軽さが今回の大相場の礎にもなったに違いない。
Dow REIT
  ところでここからだが、7月FOMCを前にFedの50bp利下げや利下げサイクル入りへの期待が膨らんでいたこともJREITの買いをある程度下支えしたことは間違いない。しかし7月の25bp利下げを経て「利下げサイクル入り」現実化への期待が剥落する中、米金利が下がりづらく、米株が買われづらくなったのと連動する形で米国のDow Jones REITも高値を前にやや苦戦している。JREITの方も急激に上がってきたが、際限なく高値を追いかけるというよりはそろそろ一休みするところではないだろうか。

 ファンダメンタルズ的には、金利やグローバル環境に加えて、足元は「WeWorkが主導する、シェアオフィスやコワーキングスペースとよばれる共有オフィスの広がり」により賃料が押し上げられ気味であることも材料視されているようだ。WeWorkが片っ端からオフィスを借り上げているようだが、このシェアオフィスビジネスがどこまで流行るかにもJREITは少なからず振らされるだろう。

 テクニカル的には、既に始まった5波トレンドはすぐに方向が変わる類いのものではないので、調整したらありがたい押し目になることは間違いない。

関連記事

東証REIT指数 
マーケット概況 -JREIT.jp

堅調なオフィス需要を牽引役に業績拡大が期待されるJ-REIT -三井住友アセットマネジメント

過剰流動性相場でJREITの上抜けが続く
JREITが鳴かず飛ばずから上抜け 
内憂外患の中でも急騰するJREIT


この記事は投資行動を推奨するものではありません。



コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット