SPX DailySPX Weekly
 S&P 500は万人がリセッションについて語り合う中、堂々と過去最高値を更新した。本ブログですら「テクニカルには2893の週足下ヒゲは依然ワークしており、なくなったはずの3008レジスタンスももう一度ワークしたため、2893〜3008のレンジ継続と見る。貿易戦争の小康状態になっていることからベアヘッドライン候補は減っており、一方ブルヘッドラインがない限り置いて行かれる可能性も低いため、引続きどこまで深い押し目を拾えるかの勝負になりそうだ」としていたが、深い押し目は全くやって来ず、レンジ継続と見るのが危険な場面になってしまった。ブルヘッドラインについては米中貿易交渉の(小出しの)進展や、Hard Brexitリスクの縮小と行列をなしていたが、その割りにはまだ置いて行かれていない方かもしれない。

 テクニカルには、2893〜3008のレンジは静かに破られた。前々回の記事では「日足チャートを見ると8月からの水平レンジないしは長いトライアングルに見えなくもないが、そこでこのレンジが始まったのが第4弾と考えると第4弾が残っているうちに上抜けするのはいかがなものかと思えてしまう」としていたが、実際に長いトライアングルを上に抜けつつあるようにしか見えない。週足サポートは引続き2893。あえて挙げるなら3008で弾かれてから再突破するまでの安値にあたる2990も日足サポートになるだろう。
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 アノマリー的には、以前にも取り上げたが(2018年は大外ししたものの)年末高がそろそろ本格化する頃合いである。
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 ポジショニングは、ずっと述べてきたように全員軽いままの白けた雰囲気が続いている。毎回アップしているチャートは「これぞ最新」というわけではなくその週に拾ったものだが、どれも同じように白けた雰囲気を発している。とするとレンジの上抜けを熱望している参加者は少なく、抜けたら不快に思う参加者の方が多いということになる。
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 ファンダメンタルズ的には、決算への期待が徐々に切り下がりつつある中で、実際に塩っぱい決算がちらほら出てくるのを一つずつクリアしに行っているところである。景気を占う上で重視されるらしいキャタピラーの決算が激しく滑ったが、結局販売代理店が在庫管理をしくじっただけであることが判明し、許されたどころかむしろ2018年1月からの長くゆるい下落トレンドを上抜けする展開となっている。マクロでは今週は30日のFOMCと1日のISM製造業が控えている。FOMCは25bpの利下げが予想されており、恐らくサプライズがないだろう。その上でそろそろ利上げ休止が示唆されるという観測もあり、確かに「ミッドサイクルの保険的利下げ」の範囲は過去の経験からも3回までだったが、Data dependentということであれば前回会合よりもISM製造業をはじめとして悪い指標が続いているため、打止めという話にはなりづらいのではないかと思われる。10月のISM製造業は、他の連銀指標を見る限り、「今回で底打ち」という本ブログの見立てを維持できる結果になりそうに見えるが、果たして。

 目がくらむような高さではあるものの、これだけ白けた雰囲気で迎えるなら「新高値に売りなし」がワークしても仕方ないように思える。2018年以降(振り返ってみると米株が新高値を付けるたびにトランプが強気になったからであるが)「新高値に売りあり」などと茶化しながら逆張りビューで当ててきたが、「今回は違う」にベットする価値もあるように見える。

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