SPX Daily
 先週のS&P 500は中東の地政学リスクに振り回された一週間となった。イランによるイラク米軍基地への弾道ミサイル攻撃を受けて先物ベースではS&P 500は一時3200割れまで下落したが、例によって一瞬の押し目で終わり、現物ではその調整の痕跡すら見えず、指数の水準は3200台前半から3200台後半まで切り上がっている。想像しづらかったが米軍基地は殴られっぱなしで終わった。
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    月初に発表されたISM製造業は40台でどんどん悪化しているが、例のごとく無視されてしまっている。SOXはISMで言うと60相当まで買い上げられている。では何を期待して買い上げているのかはさっぱり分からないが、それだけ逆張りが危険に見える。 
 
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 メルトアップの背景にはFedの流動性供給があり、これが続く限りあまり深く考えずに買っておけばよいという構図となっている。2017年年末ではメルトアップの後に金利が上昇してリスクパリティ爆弾が落ちてきたのだが、今回は金利も動かない。前回の記事の「今回ももし年始から米金利が急上昇した場合は2018年年初の再来もありそうだが、今のところ米金利は安定している」の繰り返しとなる。金利上昇の他に一応VIXが20台まで上昇してもリスクパリティ爆弾が落ちてきそうだが、戦争ですらその水準の達成が難しそうだ。
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 DBによると投資家の株ポジションは2017年年末の水準まで高まっている。リスクパリティ、volコントロール、そしてCTAのいずれも同じように株エクスポージャーを増やしている。裁量的投資家も同様である。特に最高値でシステマティックな危なっかしい人達がどんどん積み増している形なので、長期的な目線では全く入りどころではなさそうだし、ロングを引っ張るにしても戦術的と割り切り危うくなったらさっさとクローズする覚悟が必要だが、目先では強さをひっくり返すのは思いのほか難しい。10月のFedのQE再開以来ほぼ一直線で上昇してきたためテクニカルな手がかりもない。前回に続き押し目をどこまで深く拾えるかのゲームか。

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この記事は投資行動を推奨するものではありません。



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