IMG_8092SPX Daily
SPX Weekly
 先週のS&P 500は3.3%と大きく下落した。「(VIXショックが起きた2018年との)類似性があまりにも気になるようなら株が国債を大きくアウトパフォームした今月の月末から2月初頭にかけてを見送るのも、結果的に吉と出るか凶と出るかは別としてオッズはよさそうである」としていた通り、月末を前にリスクを外すのが正解とはなった。もっともこれはおまじないの域を出ておらず、テクニカルの方は効かなかった。サポートとしていた3750は早々にブレイクされた。後講釈となるが3750がブレイクされた後に一度再び3800に乗せており、ここはテクニカル的にはサポートが切れているので売り場となったが、売れずに再び下落トレンドが続くのを見た参加者が後悔に駆られやすいチャートとなり、後悔が上値を抑えやすくなった。
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 先週末にはまだイスラエルなどでワクチンが効いているだのどんどんドライパウダーが増えているだのと景気のよい話で持ち切りだったが一週間を経ないうちからそのあたりは綺麗さっぱりに忘れ去られている。いかにファンダメンタルズ講釈を聞くことが役に立たないかがよく分かる。調整のきっかけとなったのは個人投資家がゲームストップ株を乱高下させ、振り回されたヘッジファンド勢が総エクスポージャーを落とすのではないかという警戒であり、VIXが真っ先に盛り上がった。

Consolidated
 今回はシステマティック勢と裁定勢のブレイクダウンは拾えなかったが、統合された株ポジショニングは過去10年対比で64パーセンタイルに位置しており、急速なカバーの後に一休みしている形となる。リスクパリティはよくも悪くも足元で活動が鈍いが、足の速いVolコンはある程度振り落とされたかもしれない。
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Call
 先々週までの上げは明らかにドットコムバブルをなぞる形の、本ブログが常々表現してきた確信犯的な上げであり、ショートカバーですらない。個別銘柄の割高さを表現するために「荒唐指数」なるものも考え出された。コールの出来高は伸び続けた。
VIX
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 それもあってVIXが20を割って低下しシステマティック系投資家を押し出すという流れにはついにならなかった。ゲームストップ株で極端な値動きが話題になりいくつかのヘッジファンドが相当の損失を被る可能性があると伝わると不確実性の高まりでVIXも吹き上がった。指数もそれに伴い調整したが明らかにVIXは指数の調整以上に大きく上昇した。やはりどこかで野次馬心を刺激されるような極端な値動きがあった後は、やられた参加者や危険を感じた参加者がトータルエクスポージャーを落としに来るので指数の振り落としが来やすいようである。マルチストラテジー勢まで巻き込まれるといろんな資産クラスに波及することになるだろう。

 では足元の確信犯的に買われてきたセクターのバブルが崩壊するかというと、(取引制限措置がごく一部の銘柄に限られたということもあり)個人投資家が今のところまだ元気で、ポジションの縮小に動いているのが主に機関投資家であったこともあり、チャラいテーマ株を中心に調整したわけではなく満遍なく売られた形であり不完全燃焼感が残る。上の件についてはSECの裁定待ちとなるか。政治化すると何かと面倒な案件であることは間違いない。また盛り上がりすぎるとこれ以上バブルを作る方向の政策は打ち出されづらくなる可能性がある。

 テクニカルには間違いなく大統領選以降で最も震度の高い調整となった。12月からダラダラと続いた上昇トレンドのサポートは今まで都度都度イントラデーで押し返された底によって作られてきたが、今回はがっつりサポートラインと50SMAが交わる水準に食い付いている。週明けで更に下値を更新してくるようだと2ヶ月間続いていたサポートの本格ブレイクとなってしまい、いったんサイドラインに立って週足下ヒゲ陽線を待つしかなくなる。いったん反発するようなら不完全燃焼のまま再び上昇トレンドに復帰する形となるが、その上でもししばらく経って3650をブレイクされると日足ヘッドアンドショルダーになってしまう。足元では木曜の後悔を誘う上げを経て更に下値を掘ったということでどうも今までのような一瞬で終わる振り落としではなかったというコンセンサスができつつあると思われる。下値は2018年VIXショック並みの10%の値幅も出ないだろうと考えると3500は大変遠いが、その間のどこで止まるかというと過去の小さな振り落としの底しかなく、その時のショートがまさか残っていなさそうなので正確に当てる手掛かりがない。3870は一旦レジスタンスとなり、ポジションサイズに不安が残るならば3800近辺があれば整理しておくと居心地がよくなりそう(少し前と違って強弱フェーズの入れ替わりを提示するレジスタンスがやや明瞭になった)だし、細々としたポジションしかなく不安がなければどうせ中長期の天井ではないだろうから不完全燃焼に付き合ってもバチは当たらなそう。「ショートは検討しない」としていたところ結果的にはショートが正解だったが、それでもさすがに下がった後の追っかけショートはハードモード感がある。
MSFT
AAPL
 好決算を手掛かりにMicrosoftが今年後半鳴かず飛ばずだった長い水平レンジを上に抜けたが巻き込まれ事故で勢いがやや鈍ることになってしまった。アップルに至っては発表前の期待の分を全戻ししそうな勢いとなっている。が一応まだ全戻しにはなっていない。ティーカップの取っ手を下に抜けたら指数全体にも悪影響を与えそう。今週はAmazonとAlphabetの決算が控えており、滑りはしなさそうだが全体のトレンド反転のきっかけになれるかどうか。

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この記事は投資行動を推奨するものではありません。



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