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 年初からナスダック以上の騰勢を見せていた香港上場の中国テックがクラッシュしている。ナスダックの高ベータ版といえばそれまでだが、年初はすべてに楽観的になった米国投資家から海外の株を買い漁る動きがあり、中国本土からも香港株を買い漁る動きが続いたが、旧正月休み前後にこの動きは反転した。後者に関しては香港で印紙税が導入されるとのヘッドラインがきっかけになった。

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 この動きは過去のパターン通りである。中国本土の投資家から見てもバブルから降りるのに長い春節休みはよいきっかけとなる。休んでいる間に上に持っていかれる心配もどう考えても限定的である。野村クオンツによるとCTAの中国関係株ポジションの2010年以来の平均的なパターンも2月中旬をピークに利食いに回っている。
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 ハンセン指数はリーマンショック前から30,000が上値目安であり、チャイナショック前も2018年のVIXショック前のハンセンが間歇泉のようにバブルになった場面でも30,000より上では上値が重かった。これは米株だけでなくテックが増えた中国株と比べても弱いチャートであり、金融業が重いためである。その分ハンセンは万年割安なのでいつか見直されて30,000より上が定着しそうであるが、いつになるかは分からない。恐らくは他の先進国でバブルが極まったタイミングと思われる。それより、次いつになるか分からないが間歇泉が来た時に春節前後にリスクを外すアノマリーの方が役に立ちそうである。

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