SPX Daily
 先週のS&P 500は引続き前々々回の記事で決め打ちした4060 -4230レンジ内での推移となった。先週の記事では「テクニカルにはセル・イン・メイ後に決め打ちした4060 -4230レンジから逸脱していない」「CTAが早期にポジション再構築にやってくれば上値が軽くなりそうであり、ゆえにレンジ内の逆張りショートも気が引けるのだが、それまでは引続きレンジ内どこまで安く押し目を拾えるかを待つことになるか」としていたが、実際レンジ上限でブレイクを狙って上値を追いかけるとドローダウンを食らうことになり、レンジ内でどこまで安く押し目を拾えるかが問われた。4200台は露骨にレジスタンスに押され、一時4170まで調整したのだから「レンジ内押し目買い」は合格点だろう。木曜まで金利もやや上昇気味であったが「引締めを急ぐ理由ができなかった」雇用統計を受けた金曜のゴルディロックスの強さは尋常ではなく、レンジからの逸脱とはならなかったが一気に上限まで突き上げている。恒例行事になりかけた週末の仮想通貨急落に備えることも忘れたようである。

E2ytaFyWYAQD0iV
E2yvPGGXIAcjqf3
E2yuVjLWEAAb_ZG
E2yuq-lXEAUpNHf
 DBクオンツのレポートが久々に出回った。全体のポジショニングは引続き上限から調整中であり、その主役は引続き裁量勢である。システマティック勢のポジション復元はその利食いを受け止めている。Volコントロール型は過去の天井に限りなく近づいているが、最も足の遅いリスクパリティはようやくポジション構築が歴史的中立近辺まで進んだ程度である。先物ポジショニング的にはナスダックは相変わらず不人気であり、先々週の記事で記した「ラリーが続くとすれば再びナスダックのショートカバーが主導することになるか」は継続か。
NAIIM
 NAAIMは再び値動きを追いかける形で楽観に転じているが、陽の極まで楽観まで進んだわけではない。

 テクニカルには日足は本ブログで引いたレンジ上限の4230レジスタンスへの2度目のチャレンジ中であり、週足は久々に下ヒゲ陽線となった。4170も新たなサポートとなり、4170 -4230の抜けた方に動きやすいか。季節性的に4230の上抜けでポジションを立てて伸びが悪いとストレスになりそうだが、セル・イン・メイのグダグダを上に抜けたとなると、レンジ内で建てたポジションは4170割れロスカットとの兼ね合いでも引っ張ってみるリスクリワードはよく見える。下に抜けたら4060 -4230レンジが継続するか。

これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。


この記事は投資行動を推奨するものではありません。