怒涛のドル安で「これ以上ドル安になると米国のインフレが息を吹き返す」という意見もちらほらあって、そのような現象があるのかと思って調べてみた。データソースはBloomberg。
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 図は過去10年間の米国のPCEコア(前年比)とドルインデックス(前年比)。全体的に明らかにPCEコアにドルインデックスが1〜2ヶ月程度の遅れで追随している。 物価→金利→ドル相場という波及経路だろう。ドルインデックスの下落と同時にPCEコアの上昇が見られたのは2011年前半と2016年前半。逆に2015年中盤はドル高でデフレとなっている。2014年以降の日欧の追加緩和がもたらした消極的なドル高が、 米国PCEコアの下落を招くほどの不均衡であったのがよくわかる。

 結論は「基本的にはドル相場の方が物価に後追いするが、たまにドル安・ドル高が物価に影響を及ぼす」というところ。もっとも、今までのトレンドと比べて今回のドル安はまだ緩やかな方であったことも示されている。

この記事は投資行動を推奨するものではありません。

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