日本株のセンチメントが総楽観に近づくと、企業の現預金が動くという煽りが使われることが多いようだ。割高なところから煽るには「世の中が変わる」と言わないといけないらしい。

動くか100兆円の山 余剰資金銘柄に先回り買い

上場企業がため込んだ約100兆円の現預金への関心が株式市場で改めて高まってきた。日本企業のカネ余りに対しては外国人投資家などからの批判がかねて強く、衆院選に絡んでは課税論議まで浮上した。「100兆円の山がいよいよ動いてもおかしくない」。こんな見立てで動き出す投資家も現れ始めている。 ...

 企業のお金の使い方云々で株価を議論するのは少なくとも中短期では愚かしい行為であり、その手の議論の存在自体も逆指標に近い。2015年のチャイナショックのわずか一ヶ月前に日経平均が2万円を超えていた時、伊藤レポートを持ち出して日本企業がROE改善に動き出すというネタで『日本株は、バブルではない!』(2015/7/30発売)という本が出たが、そのわずか一ヶ月後に日本株が暴落したことは忘れられない。

 興味深いことに、同じ現預金が多いという話でも、9月の押し目の底では「日本株は現金ばかり保有しているから割安ではない」という話に化けている。そして買い煽りも売り煽りも素早く、盛大に外しているわけだ。

「日本株は割安」幻想 保有現金、海外勢の評価は半値

海外の割安株投資家たちの日本株への関心が低下してきた。PBR(株価純資産倍率)などの投資尺度でみれば国際比較で割安なはずなのに、海外勢の累積売買差額は年初来で売り越しになっている。聞こえてくるのは「日本株は見た目ほど割安ではない」との声だ。問題は日本企業が抱える多額の現預金とその「質」にある。 ...


この記事は投資行動を推奨するものではありません。



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