野村証券に2審も賠償命令...信用取引で多額損害

信用取引で多額の損害を被ったとして、静岡県内の40歳代の男性歯科医師が野村証券に約1億5000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(小川秀樹裁判長)は25日、同社へ約5785万円の賠償を命じた1審・静岡地裁浜松支部判決を変更し、約4343万円の支払いを命じた。

 40歳代の男性が信用取引で大損を出したため、野村證券を訴えているが、東京地裁は野村に一部の損失補填を命じたという。
 投資は自己責任が鉄則だ。まさか40代で認知症にかかったわけではないだろう。50銘柄を200回(平均して1銘柄4回)取引して1億3500万円損したのもただのよくある下手な投資家の行動であり、「違法」かどうかは裁判所より詳しくないが「社会的相当性を逸脱した」とは思えない。しかも、「担当者に損害の回復を強く迫」り、「自ら損害の拡大を招いた」という。仮にこれで勝っていれば天才デイトレーダーでも名乗っていたであろう。たまたま負けたらブローカーが悪いのか。

 東京地裁は意識していないだろうが「とにかくハイリスク取引を行い、勝ったらラッキー、負けたらゴネれば補填してもらえる」のは完全なるモラルハザードであり、これが一般的になったらブラックショールズを書き換えるほどのパラダイムシフトだ。全額まで補填されないにしても、ハイリスク取引の期待値は大幅なプラスとなる。無限回ゴネれば期待値は無限大となる。

 この判決が証券会社の萎縮を招いたら、ゆくゆくは日本の証券市場全体を衰退させる。投信も勧誘の仕方をガチガチに規制されているからこそ、子供だましのような商品ばかりになった。ただ一方で投資家サイドのライフハックとして、証券会社の営業マンとの会話の際は録音が鉄則である。また認知症や、それに近い親類がいる場合も「自己責任でない」投資をさせられていないか定期的にチェックすべきだ。

この記事は投資行動を推奨するものではありません。



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