ここ元株高が続いているが、新聞でもネットでも株が上がっても庶民には関係ないという声が大きい。これはただの無知か、それともちゃんとした経験知なのか。
 我々の年金が株式に投資されているし、庶民も株式会社に勤務している以上、「関係ない」というのは明らかに偽の命題だが、ここではあくまでも家計の投資行動に限定する。株高の恩恵が富裕層に偏っている仕組みは簡単だ。投資には元本が必要であり、その元本は資産(預金)から生活に必要な流動性を控除した分からの拠出となる。生活に必要な流動性は急な出費のための備えであり、一般的に家計がそれを使って3ヶ月生活できる額が良いと言われている。筆者などはクレジットカードの引き落とし日直前まで銀行口座にほとんどお金を入れていないが、家庭持ちならそこまで無茶すべきではない。そうすると、お互いに自然体でいるなら富裕層の方が当然投資余力が大きく、投資に資金を振り向けている可能性が高い。従ってここのマインドセットの分布はあるものの、あくまでも平均的にみて、富裕層の方が株高による富の蓄積が早い。マクロな傾向を個々人の性格や行動から語るべきではない。
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 確かに投資は月1000円の積立からでもできる。しかし、1000円の積立を10年続けたところで24万円である。それが100%のリターンを生み出したところで高々一ヶ月分の給料だ。今回の低ボラティリティ株高場面は景気や企業収益を読める参加者、特にファンダメンタルズに強気であり、株価にも基本的に強気目線で走り続けた本ブログの読者からしたら必然かもしれないが、一般的には偶然だ。株式投資の期待リターンは年数%であり、その数%を得るために資産を数%のボラティリティに晒しながら勉強することになるが、人によっては時間の方が勿体ない。全体のケーキは数%であり、残りはゼロサムゲームなので、勉強が足りないまま参加するならリターンを拠出する側になる。また、雇用やボーナスが株価に連動するのであれば既にある程度の株価リスクを取っている。既に借金して家を買っている場合も同じだ。数日前の記事の話を繰り返すようだが、投資を頑張ろうと貯蓄に励もうと、そこに結果としての勝敗はあっても戦略としての優劣はない。ましてや賢明さやマインドセットやチャレンジ精神にも違いはない。全ては結果論だ。

 本ブログは引き続き、様々な視点からネガティブチェックを毎日試み、逃げ場を確保しながら日米の株式指数に投資するスタイルをイメージしている。

この記事は投資行動を推奨するものではありません。



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