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〈FT特約〉伊ベルルスコーニ氏、復権の足音

イタリア南部シチリア特別州の知事選で、ベルルスコーニ元首相率いる中道右派がポピュリスト政党「五つ星運動」の挑戦を退けて勝利した。レンツィ前首相率いる中道左派は、次期総選挙の行方を占う最後の試金石と目

 イタリアのポピュリスト政党と言えば五つ星運動だが、その五つ星運動の牙城であったイタリアのシチリアで今月行われた知事選ではベルルスコーニ元首相(81)が率いる中道右派が立てたムスメーチ候補が勝利し、五つ星運動と政権与党・民主党が敗れた。FTを始めとする欧州メディアは揃ってこれをベルルスコーニの再来の象徴とし、盛り上がっている。

 ベルルスコーニは前世紀から4度、9年間にわたりイタリアの首相を務めたが、2013年には脱税、汚職などで議員職を失い、政界追放されていた。そして中道右派政党「フォルツァ・イタリア」を再結成して指導者の座についている。イタリアでは反EUのポピュリスト政党と目される五つ星運動の躍進が危惧されていたが、ベルルスコーニたちがこの五つ星運動をあっさりもみつぶした形となる。

 イタリアでは2018年3月に総選挙が控えており、2017年からの欧州選挙ラッシュの大トリを務める。2017年の各国の選挙結果の最大公約数をとると、中道右派が中道左派から支持を奪い、ポピュリスト政党は出オチ、という展開が標準的であり、イタリアの総選挙も似たような帰趨を辿ると思われる。蓋を開けてみるとポピュリズムが政治の中枢に食い込んだのはBrexitくらいであった。

 10/27にS&Pがイタリアを投資適格すれすれのBBB-からBBBに格上げしており、南欧発のリスクは低減している。

この記事は投資行動を推奨するものではありません。



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