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 ズマ大統領の下で南アフリカが迷走を続けている。3月に市場の信認が厚いゴーダン財務相を解任したことが記憶に新しい。最近では与党党首に元妻を当てて強権を強化しようとしたり、マッキンゼーをも巻き込んだインド富豪のグプタ家との癒着で話題になっている。8月には不信任決議で与党からも多数の造反者が出て、一時は退陣も期待されていたがかろうじて不信任は免れている。
 大手格付け企業のMoody's, S&P共に、次の定期的格付け見直し11/24に控えている。現在の格付けはMoodysがBaa3,見通しネガテイブ。S&PもBBB-、見通しネガテイブ。両方がBBB-(投資適格の中で最も低い格付け)を失った場合、南アフリカは世界中の債券投資家がベンチマークとしているCitigroup Inc.’s World Government Bond Indexから外れることになり、海外保有債権分の1/5にあたる100〜140億ドル分の資金流出を招くと言われる。

 Moody'sのZuzana Brixiova南アフリカ担当リードソブリンアナリストは10/25に、南アの中期予算案は「以前の財務再建努力からの後退であり、著しいクレジットネガティブ要因」であり、新たな予測で15%の政府支出が金利支払いに使われるのは「経済成長のための支出をクラウディングアウトし」「2018年2月予算で信頼できる財政再建案を示さない限り、負債の持続可能性がリスクに晒されている」とボコボコにこき下ろしている。一応2018年2月まで待つという可能性もあるが、随時格下げに動いても仕方がないという状況である。

 高金利で日本の個人投資家の間でも人気の南アフリカランドだが、ズマ大統領が退陣するまでダウンサイドリスクが高い状況が続くと思われる。

この記事は投資行動を推奨するものではありません。



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