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    S&P 500の急落と円高により日本株も4%以上急落した。テクニカルは無用であった。VIXが早朝に37まで急騰したことにより、VIXショートに投資する商品である2049は朝一で資産の96%を失って早期償還。次にザラ場のVIXを参照するナスダック上場のXIVの償還にスポットが当たり、欧州時間にVIXは一時50を付けた。

現物が高々4%しか動いていない中で最も祭っているのはVIXだろう。VIXは原資産を見ながら動いているだけでなく、XIVなどでVIXそのものを取引する投資家のロスカットを巻き込み、原資産から一人立ちして上がっているのか。そしてVIXが上昇→リスクパリティファンドが投げる→VIXが上昇、というスパイラルがあるため、VIXの上昇は必ず自己実現するという構図になっていたように見える。かつてポートフォリオ・インシュランスがブラックマンデーを招いたのと同じ構図だ。これしか理由がないとすれば回復力もブラックマンデー後並みとなるか」

という昨日の記事が一連の展開をよく説明している。今回の調整は最初は米金利上昇によるゴルディロックの崩壊がきっかけだったが、その過程でXIVが狙い撃ちされる形でVIXが急騰し、それがさらにリスクパリティファンドの投げを誘発して現物に波及したということだろう。この展開は

「パッシブ運用(=目を瞑って全株フルロング)の隆盛と、ボラティリティが上がったら投げれば良いというクオンツ丸投げのリスク管理が増えているため、崩壊する時はボラティリティ上昇→クオンツのインデックスポートフォリオ投げ→ボラティリティの上昇というスパイラルになるだろう。そしてその時に多くの参加者は相場が急変してもドローダウンした場面で売るという発想が取れなくなっていることだろう。今よりもその時に警戒を保っている方が大事である」

予想していた通りであり(もっともこの時こそが売り場だったという意味では曲げ記事だったが)、また直近でも一昨日の記事

「カナリアのVIXがいい感じに上がってきているため、今週はVIXをみてリスクを調整しているリスクパリティファンドのリスク落としに警戒。逆に金利高とは言っても高々2.8であり、ファンダメンタルズは変わっていないため、リスクパリティが投げたら押し目買いをしても良さそうだ。2016年もそうだったが、2月は荒れることが多いため買いたい参加者は泰然と構えて良いだろう」

の通りの展開となっている。

    昨日の株式下げは一部はXIVの償還に伴うVIX先物のアンワインドによるVIXのさらなるぶち上げを警戒するものでもあり、XIVの償還が無事終わってVIXも一服感を出したためもはや正当化されない。実際米株はイベント通過の上昇となった。日本時間に昨日の日本株のボラティリティを見て今日売却を決める動作の遅い和製リスクパリティファンドが売ってくるのであれば買い場であり、売って来なかったらマーケットが色々と傷んでいることを考えると上を追いかけなくても良さそうだ。昨日は「ファンダメンタルズが大して変わらない中でVIXによる割高からの振り落としが行われているとすれば、長期目線で時間分散で拾い始めても良さそうだ」としていたが、昨日投入した第一陣だけで頑張ってもらうほかない。

    ドル円は昨日「時間足のリバースヘッドアンドショルダーの右肩をブレイクされてしまったため、底割れに警戒」としていたが、109台から一時108ミドルまで突っ込んだものの、その後株を見ながら109台を回復。日足は下ヒゲ陽線となったため108.45 -110.45のレンジとなるか。