Fixed Investment
 定点観測となった感がある中国景況感について。14日に発表された中国の1〜5月の固定資産投資成長は激しい落ち込みを見せている。今までの増加ペースが速すぎるので総量を考えると成長率が低下してくるのは当たり前だが、その低下ペースが春から急激に加速しているように見える。これはよく言われているように地方債務の発散を避けるためにインフラ投資を抑えに行っているように見える。
China social lending
 同時に固定資産投資をファイナンスしていると思われる、5月の銀行融資とシャドーバンキングなどを含めた社会融資総量も先月より半減している。内訳を見ると銀行貸出は前月並みだったがそれ以外が急減速している。シャドーバンクだけでなく、デフォルトが増えて来たため社債調達も低調だ。この二つのデータを併せて見ると「中国の金融環境とインフラ投資が急激に引締まっており、成長減速は間違いない」ように見えるだろう。
China IP
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 一方、14日に発表された鉱工業生産は横ばいが続く。小売売上高も減速しているので、並べて見ると鉱工業生産だけが不自然に強い。
China PPI
 一方、9日に発表されたPPIは鉱工業生産の方を裏付けるように持ち直しが続いている。
China Rebar
 インフラ建設が激減している割りには鉄筋価格は高止まりしている。5月のショベルカーの売上は昨年対比で倍増したそうだ。建機の好調さは日系企業の建機関連のニュースでも確認できる。固定資産投資の激減にもかかわらず、建設ブームが続いているようにしか見えない。一体何を作っているのだろう。

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この記事は投資行動を推奨するものではありません。



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