タグ:債務

   中国景気の悪化は続いており、それに対して政府は連日刺激策を打ち出しているが、本ブログの読者であれば全ての刺激策に共通点があると思いながら眺めていることだろう。規制緩和はまだよい方で、それ以外は号令ばかりで中央政府は全くお金を出さないのである。景気悪 ...

 米国のマクロ指標がどれもFedの激しい金融引締めに圧迫されている中、頼りは個人消費のみという形となっている。個人の購買力も物価上昇によって明らかに蝕まれ始めている。ミシガン消費者信頼感指数がどんどん下がっているのも気になるところであるが、本ブログはそのよう ...

  中国恒大(エバーグランデ)の流動性危機についてのヘッドラインが増えているが、前回の記事で触れた見方はほとんど修正する必要もなくここまで来ており、多くのヘッドラインは本ブログの後追いである。急ごしらえでまとめた前回の記事に、補強するニュースがあればドヤ ...

 本ブログが夏以降に断続的に取り上げたエバ―グランデ(恒大集団)のデフォルトがいよいよ近付いてきた。負債総額が33兆円と破綻当時のリーマンブラザーズの半分もあるので、一部でリーマン・モーメントとさえ取り沙汰されている。本ブログが早々とToo big to failの恐喝が ...

   中国の内需については既にさんざんこき下ろしたが、それと並行して中国企業のデフォルト増加も話題になっている。中国は2020年にデフォルトが急増しなかった代わりに、2021年になっても2020年を上回るペースでデフォルトが続いている。 フィッチが各年1H同士で比べた ...

  中国の議会に当たる(ただし議員は普通選挙で選ばれない)全人代において、2019年度の財政赤字目標がGDPの2.8%と発表された。2018年度は2.6%だったため、財政赤字の拡大と言える。もっとも「財政拡張」という方向性は既に去年の中国共産党「中央経済工作会議」で決められ ...

 猛スピードで全国に高速鉄道路線を建設し続けてきた中国国鉄だが、北京交通大学経済管理学部の趙堅教授がその高速鉄道の採算の悪さと債務問題を指摘し、列車の中国語である「火車」とかけて「火の車」と翻訳されたことが日本でも話題になっている。 ところで、この趙堅教 ...

 人民元安が止まる気配が見当たらない中、前回のチャイナショックと大きく異なっているのは外貨準備高が一向に減る気配を見せないことだ。これが一部では「不可解だ」と言われている。日経の記事は「人民元は変動幅を一定の範囲に制限する「管理変動相場制」とはいえ、潜在 ...

 チャイナショック後の不動産・インフラ投資の盛り返しを引っ張ってきたヒーローであるPPP(官民パートナーシップ)プロジェクトが次々と中断させられている。中国が共産党大会を通過し、GDP目標の6.5を上回る部分のバッファを使いつぶして引き締めに動いているというビッグ ...

 チャイナショックの前後から李克強指数を使ったりして、中国の公式GDPは捏造されたものであり、実態はもっと低いという主張がなされてきた。しかし、そこから2年間の粗探しを経ても公式GDPを否定する材料は出て来ず、どうも6.9%成長という公式の数字が概ね妥当であったこと ...

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