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 年の暮れにあえて、主に機関投資家コミュニティが行ってきた「ヘッジ付き外国債券投資」というマニアックな話題について。貯蓄超過の日本から名目利回りが高い外国債券への投資フローは数十年単位で続いてきたが、一部の年金投資家や個人投資家は為替リスクを取れるのに対 ...

RRPによるTGAの綺麗な代替  まず5月末に警戒されていた米国の債務上限とデフォルト騒ぎのその後について。今となっては99%の市場参加者がすっかり忘れ去っているに違いないが、債務上限の再撤廃に伴うT-Bill増発で1兆ドルの流動性吸い上げなどという与太話が大真面目に語 ...

 9月に続いて10/21の深夜に財務省が再び大掛かりな為替介入を行った。為替介入は23時台から夜通し行われ、更に週末を経て10/24の朝に恐らくもう一度入った。サプライズ効果もあった1回目と異なり、2回目はそれなりに市場参加者によって警戒されていたところに正面からマーケ ...

 先進各国が金融引締めを加速させる中、黒田日銀が頑なにYCCと金融緩和を止めないことから円安が加速した。その過程でまず山崎・元財務官が為替介入の可能性を警告し、その後9/22夕刻についに24年ぶりの円買い介入が決行された。ほとんどリアルタイムで神田財務官が為替介入 ...

  示唆が多かった3月FOMCを受けた記事では米長期金利の下限を2.125%に設定したが、その後米長期金利は10年2.8%台へと大きく上昇している。これは最初はロシアのウクライナ侵攻を受けたインフレ懸念によるもの(インフレ期待主導)であったが、途中からFedの引締め懸念自体 ...

 3月のTGA, FOMC, RRP, SLRのまとめで取り上げたTGAの消化は粛々と進んでいる。記事で整理した通り、マネーの「津波」とも形容されたTGAは銀行を通して超過準備へ、またMMFを通してRRPでFedへとそれぞれのルートを通って回収されている。1兆ドル近いTGA流入は現場にとって大 ...

 各方面をヒヤヒヤさせてきた米金利が新年度に入ってようやく落ち着きを見せ始めた。3月FOMC以降、10年金利は概ね1.6~1.75、30年金利は概ね2.3~2.5のレンジで推移してきたが、足元ではレンジを切り下げている。リオープンを受けた米景気指標の改善が続いているが、概ね米 ...

 米国で巨額の給付金が配られることによる短期資金市場への潜在的なストレスは長らく議論を呼んできた。米国財務省は昨年から巨額の資金を調達し、その現金をTreasury General Account(政府預金口座)と呼ばれる口座を通してFedに直接預けてきた。昔は大半を商業銀行に預け ...

 世界中の中銀が次々とハト転して世界中が過剰流動性の波に覆われるにつれて、マイナス利回りの債券時価総額が急激に増えている。その中にあってプラス利回りで買えるのは米国債くらいしかなくなっており、それがFedハト化にもかかわらずのドル高継続の根底にあるわけだが、 ...

 中国の10月外貨準備は取り崩しが加速している。人民元の対ドルレートが7に近づくにつれて、明らかに実弾での買い支え介入が増えているように見える。 この話題についての本ブログのコメントは先月の記事と変わらない。「関税とデレバレッジ引締めの内憂外患の中にあって、 ...

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