S&P 500はイベントフルな一週間を小動きで通過した。基本的にはAT1界隈のリスクセンチメントを眺めながらであったが、前半は地銀問題の後処理のヘッドラインも少し流れた。UBSによるCSの買収成功は株式にとっては不確実性剥落のグッドニュースであり、その後のグダグダは後 ...
故クレディ・スイスが起こしたAT1債市場のパニック
問題が発覚してから秒速で破綻したSIVBに続いて、創業167年の名門投資銀行クレディ・スイスも話題になってからわずか一週間で同業UBSに身売りさせられた。クレディ・スイス(CS)はG-SIBs(Global Systemically Important Banks, グローバルなシステム上重要な銀行)の一角 ...
SIVBを人柱に金融政策はnot QEモーメントに突入
3月FOMC直前のブラックアウト期間に、シリコンバレー銀行(SVB, SIVB)の破綻が金融システムを震撼させた。話題になり始めてから一週間以内に資産規模で全米16位であったSIVBは破綻した。2008年のワシントン・ミューチュアルに続く大型破綻となった。シリコンバレー近辺の ...
S&P 500はヘッドライン地獄
S&P 500は週間を通して安寄りからの反発となった。ヘッドラインの展開は速く、先週の記事の雑なストーリー予想はわずか1日程度で全てやってしまい、週後半は全く違う場所まで話題が移っている。もっとも展開が早かった割りには、先週の記事で目を瞑ってテクニカルのみから ...
S&P 500はシリコンバレー銀行に振り回される
先週のS&P 500は急落した。週初めではパウエル議長の議会証言では(直近のインフレ再加速を受けてか)利上げペースを加速させる用意があると発言したことが金利発の不確実性増大に繋がった。しかし2日目には3月FOMCの利上げ幅について予断を持っていないとトーンダウンした ...
S&P 500は下値から反発
先週のS&P 500は下げてから反発した。製造業ISMは数字としてはほとんど反発しなかったが、支払い価格の上昇がインフレ―ショナリーと解釈されて債券と株式はダブル安となった。更に労働コストが上方修正されたのもインフレ―ショナリーであったが、下を叩く動きはそこまで ...
S&P 500はやや不確実性が上昇
先週のS&P 500は大幅下落となった。先週の記事では「バリュエーションとしては話にならない」「上値は4100台が徐々に重くなってくるだろう。少なくとも上下のリスクバランスがここまで悪化するとレバレッジは残すべきではない」「木曜以降の買戻しの鈍さはシステマティック ...
誰?な植田次期日銀総裁とYCCの余命
最後まで決まらなかった日銀の次期総裁がようやく発表された。元々2/10に発表予定だったものが2/14に延期になり、そして結局2/10午後に「日銀新総裁に植田和男氏を起用へ 初の学者、元審議委員」というヘッドラインでリークが流れた。市場参加者の反応はまず数日前に日経 ...
S&P 500は不穏なものを抱えながらもレンジ
S&P 500はレンジが続いている。前回の記事では「4000近辺 -4175のレンジ感が強まるか」「売り場が分かりやすくなる代わりに売っても値幅が出づらくなるか」としていたが大体そんな感じである。14日のCPIについては「やや上振れしやすい流れになっており、少なくとも高値圏 ...
S&P 500は調整待ち態勢へ
先週のS&P 500はやや調整色が目立った。「"株が上がるとパウエルが怒る"神話は2月FOMCで既に滅んでいるが、雇用統計を受けたトーン変化があるかどうかを慎重に見守りたい」としていた火曜のパウエル・スピーチは株式ラリーの敵・カシュカリと合わせてもハウキッシュ・イベ ...