海外で何らかのショックがあると、日本株は急落することが多い。例えば米株指数が3%下がっている時に日本株指数は平気で4%, 5%下がることがあり、往々にしてショックの発生国よりも売り込まれることがある。これを説明するのに、海外の投機的参加者が多いだの日本企業の収 ...


 注目されていたイタリア総選挙では、過半数を獲得した党がないHang Parliamentの中、左右ともに中道が支持を失い、左右ともに急進派が支持を集めた結果となった。選挙前は「ベルルスコーニがまとめた中道右派連合」への贔屓がすごかったが、蓋を開けてみるとベルルスコーニ ...


 2/28に発表された中国の公式PMIが急低下していたことが一部で話題になったが、翌日発表された財新(CAIXIN) PMIの方は6ヶ月ぶりの高さと堅調で、公式の50.3に対して51.6と逆転している。中身も新規受注が伸びており文句の付けようがない。「財新の調査は、国家統計局の統計 ...


 25日に新華社が発表した一通の目立たない英文ニュースが世界中をざわつかせた。中国共産党中央委員会が、国会に当たる(とされる)人民代表大会に提出した憲法改正案で、「国家主席の二期以上の連任禁止」規定の削除、つまり任期の撤廃が提案されていたそうだ。 ...


 中国の公式PMI製造業景況感が急低下している。中国PMIは公式(国家統計局・NBS統計)とCAIXIN(民間メディア・財新統計、旧HSBC PMI)の二つがあり、前者は国有企業や大企業が多く、後者は民間の中小企業が広くカバーされていると言われる。従って基本的に公式の方が景況感 ...


    フランス、ドイツとノーイベントが続いた後、4日に迫ったイタリア総選挙は欧州選挙ラッシュの大トリとなる。2017年の流れで言うとポピュリズムはルペンを頂点に出落ちが続き、中道左派が辛く中道右派が最も伸びている。イタリアもまた、レンツィ・ジェンティローニと続 ...


 世界中が警戒した米国CPIが強めな数字となり、一方米国の小売売上高が予想よりも弱かったことから、急にスタグフレーションという言葉が飛び交い始めた。筆者に言わせるとたまたま同じタイミングで二つの数字が発表されたからにすぎないわけだが、ついこの間までデフレを心 ...


 2018年2月に米株がクラッシュした理由として「米国の金利上昇」が挙げられている。しかし、米国の金融政策は今年になって急に引締め方向に転換したわけではない。サブプライムショックの経験からすると、金融政策の引締めの行きすぎ(現実のインフレ以上に利上げが激しい) ...


 昨日の記事で触れたVIX急騰事件は、VIXを参照した投資のロスカットを狙ったものなので、株式現物市場から切り離されたVIX界のコップの中の嵐で終わるはずだった。しかし、結果的にVIXの急上昇は株式指数にも大きなフィードバックをもたらしており、持ち上げられたVIXが株式 ...


    ゴルディロックだったはずの株式相場が急に荒れ出している。この裏で、デリバティブを裏付けとした一部の投資商品は断崖のようなチャートを描き、投資家は1日にして元本の95%以上を失っている。悩んだり胃が痛くなる暇もなかった。クレディ・スイスが組成するXIVの推移 ...


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