新興国の債務とインデックス投資の論理
ドル高金利高により新興国が相次いで火を噴いている。新興国通貨は幅広く売られているが、特にひどいのはトルコとアルゼンチンである。後者は通貨防衛のために40%まで利上げを行った後、諦めてIMFの支援を要請した。 ここで新興国のドル建て債券に投資する有名なドル建て ...
銀行業に寄生する世界最大のフィンテックMMF
世界中の金融業界従業員を嘲笑するかのように、2013年の立上げからわずか4年後の2017年に4億人から2000億ドル超を預かる世界最大のMMFまで成長した中国のオンラインMMF「余額宝(Yu'e Bao)」が岐路に立っている。 余額宝は、1999年に設立された中国の電子商取引企業アリ ...
CitiのLIBOR-OISから見たドル相場の預言
前の記事の余談として書くには長すぎるし、全く反対の視点と主張なので、別記事に仕立てた。Citi GroupはLIBOR-OISスプレッドをドルインデックス相場の3ヶ月先行指標として見ており、3月からショッキングな預言を我々に示している。 ...
中国がすっかり金利低下トレンドに
2017年は中国の能動的・受動的な金融引き締めが双方見られたが、2018年は国債金利が話題にならないままブルスティープニングしている。10年金利でみると年初より25-50bpの低下。3ヶ月SHIBORで見ると最高値から75bpも低下しており、実に3回の利下げに相当する。かっこよく言 ...
貿易戦争への懸念が米国の景況感を低下させる
1日に発表された米国のISM製造業景況感指数が高値圏内ではあるが59.3から57.3に急落している。製造業は「トランプ政権の関税導入によるコモディティ高」を懸念しているようだ。 ...
日経がCPI帰属家賃のデタラメさを白日の下に晒す
なんとなく、住宅からガソリンから野菜まで何もかも値上がりしているのに、新聞を読むと「日本当局は2%インフレを目指しているがいつまで経っても行きそうにない」という記事ばかりなのに違和感を持っている人は多いはずだ。そのねじれの一角を日経新聞が一枚のわかりやす ...
LIBOR-OISと21世紀のクラウディング・アウト
米国の指標金利LIBORの上昇が止まらない。3月に利上げがあり、6月にも利上げが控えていると思われるため右肩上がりなのは当たり前だが、それ以上のペースでLIBORが上昇している。利上げならせいぜい3ヶ月以内で25bp程度のペースだが、12月利上げ後から3ヶ月LIBORはすでに50 ...









