米国の足元の経済指標が基本的にいまいちであることに要注意。特に先週のCPIと住宅着工はそれぞれ大相場が終わったはずの米金利(とドル円)にとってクリティカルヒットとなった。久々に米国経済指標への注目度が高まっているように思える。 フィラデルフィア連銀景況感指 ...
トランプ相場の根底にある中国経済の好調
中国の重厚長大産業が好調である。2014~15年に一度は引き締められたインフラ投資と住宅投資が再開されたため、2016年は中国経済にとって申し分のない年となった。2016年4Qに至っては、6.7%だった公式発表が6.8%に加速すらしている。 李克強指数は+10%以上の伸び 6%台成 ...
トランプ大統領の経済政策について真面目に考える
トランプ新大統領の経済政策は選挙キャンペーン中から一貫している。減税、インフラ投資、規制緩和、保護貿易である。当選後、投資家は身勝手に「減税、インフラ投資、規制緩和といったビジネスフレンドリーな政策は実行されるものの、保護貿易は口先だけで終わるだろう」 ...
日米首脳会談は警戒する価値がない
この週末、安倍首相は対米第2位の貿易黒字国を代表して日米首脳会談に赴く。それに先立ちドル円は極めて重い展開が続いてきた。 一連の騒ぎを振り返ってみると、トランプ大統領は一貫して通商政策について熱い思い入れを持っていたものの、「ドルは高すぎる」と言い出して ...
日銀、テーパリングせず (2)
国債買入れオペのスケジュール例(1/31会合のもの) - YCCはマネタリーベース増加目標のような短期決戦型ではなく、2014〜16年のようなデフレ気味が続く限り、かなりの間にわたって市場から国債を枯渇させることなく緩和を継続することが可能である。代わりに、金利が大き ...
日銀、テーパリングせず (1)
、日銀は政策決定会合をノーサプライズで終えた。日銀は現在、マネタリーベースを毎年80兆円増加、超過準備付利をマイナス10bp(0.1%)、長期(10年)金利を0%と、三つの誘導目標を設けている。そのうち、マネタリーベース増加目標を撤廃するという観測も一部であったが、そ ...