人民元の下落が話題になる中、今朝発表された中国の外貨準備は予想外の増加を見せた。微々たる増加ではあるが、6月中に人民元が大きく下落したのに対して当局は全く介入を行なっていないことを意味する。
2015年のチャイナショックと異なり、今回の人民元の下落がキャピタルフライトを意味せず、当局の意図に沿ったものであるということを「人民元の制御された墜落」で既に述べた。今回の外貨準備のデータはその見方を補強するものである。
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