図は上海総合指数÷S&P 500のチャートである。9月までは貿易戦争、さらに10月に株式担保騒ぎもあって上海株は米株対比で一方的に劣後していた。しかし足元では米株の足を引っ張ることに成功し、上海株の孤独な戦いは終わりつつある。10/4に中国に対して全面対決を示唆したペンス副大統領の演説があったが、皮肉にもその日を境に米株は下落に転じ、米中株がリカップリングしている。
S&P 500のエマージングETFに対してのアウトパフォームも足元で止まっている。確かに新興国株の下落くらいではFedの利上げは止まらないため新興国株への風当たりは相変わらず強いが、市場の話題が中国株の弱さから米株の弱さに移りつつある中、新興国株は相対的にましに見えてくる可能性がある。
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