SPX DailySPX Weekly
 S&P 500は前回の記事で取り上げた一目均衡表の雲に差し掛かっている。日足では金曜に雲に突撃を始めたが、雲があまりにも急な角度(これは12月の下落があまりにも急な角度だったのを反映しているが)で降りて来ている。日足はクリスマスからほぼ一直線に13%も上がって来ているが、この雲を一気呵成できるかが問われている。9月の天井から引いたトレンドラインにもあたり、日足的には一旦押しても想定内とすべきだ。

 一方、週足で見るといつの間にか既に雲に入っている。しかも一回下に抜けてから再び雲の中で週足を引けている。先週週足は下ヒゲ陽線となった。ヒゲの先は奇しくも昨年作られてまだワークしている週足ヘッドアンドショルダーのネックラインに当たる。綺麗にネックラインで跳ね返って「もはやヘッドアンドショルダーからの急落ではない」と主張しているわけだ。日足雲の2600台後半〜2700がレジスタンスで、代わりにネックラインとヒゲが重なる2600はサポートとなるか。2700より上は右肩の2817が最終関門となるのであまり上に飛ぶ展開はイメージしづらい。あるとしてももう少し停滞してショートを集めた後ではないか。一方再び2600を割れたらまた脆くなりそうだ。

 ファンダメンタルズ的には、12月の急落の後にアップルショックとISM製造業の急低下と理由が明らかになり、それが出尽くしに繋がって来た。米中及び年内利上げが遠のきつつある欧州と、金融緩和の波が来ているようにも見えるが、13%跳ねた後に景気敏感セクターが悪い数字を連発して来ても全て跳ねのけて金融緩和相場に直ちに移行できるのか注目である。

この記事は投資行動を推奨するものではありません。