
2018年ワーストパフォーマーだった上海総合指数が10月から4ヶ月をかけたダブルボトムをようやく完成させた。10月には株式担保融資が火を噴き、11月にブエノスアイレスでの米中会談への期待で一旦戻り、12月にはファーウェイCFO拘禁事件と米株クラッシュの巻き添えで二番底を付けた。二番底で心を折られた参加者が多かったのか、1月の戻りは恐る恐るという感じで緩やかだった。
2月に入ってからの上げが急だったので調整もあろうかと思われるが、ダブルボトム完成によりチャート的には2018年初頭からの下落トレンドは終了したことになる。景況感は当然最低だが、株はその一歩先を見るものだ。

米株(S&P 500)との対比では、2019年に入ってからはほぼ同じペースで上昇してきた。

香港上場のH株対比では、安定して15%〜20%のプレミアム(割高)での推移が続いており、上海株だけが上がる官製相場だったというわけではない。

香港株ハンセン指数は一足先に二番底から大きく切り返しており、ファーウェイショック前高値をとっくに超えて週足陽線が続いていた。
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