iphone CHina
 iphoneが中国で売れていないというテーマが続く中、中国語検索エンジン「百度」からの「iphone」検索回数が2月に前年比 -47%となったという話が流れている。検索回数が減れば当然より売れなくなりそうだが、原典に当たる精神で百度指数で「iphone」の検索頻度を調べてみたところ、特に異常は見られなかった。年に1〜2回見られるピークは当然毎年の新製品発表だろう。
iphonex baidu
 念のために「iphonex」も調べてみたが、こちらも発売で話題になりそこから人気が減衰していくという、何の変哲もない結果となった。
 
iphone Googleiphone google china
 更に念のためにGoogle Trendでiphoneを調べてみたところ、こちらの方が時間が経つにつれて毎回の新作発表での人気度が綺麗に下がっている。むしろグローバルの方が人気が下がっているのではないか。その中で「中国からの人気度」を抜き出すと横ばいとまだマシな方だった。いずれにしても「中国でiphoneの検索頻度が急に減る」という話は確認できなかった
China smartphone sales
Smartphone Sales China
  検索結果は眉唾だとしても、iphoneが中国で売れていないのは間違いない。可処分所得の減少などで出荷台数が2018年で前年比-14%となった中で、アップルは更にファーウェイをはじめとする本土勢にシェアを食われている。これをファーウェイCFO拘禁への反発によるアップル不買運動の結果とする意見もあるが、ファーウェイの任正非CEOがわざわざアップル不買運動への反対を表明したくらいなので、シェアを大きく変えるほどは盛り上がらなかったと見るべきだ。シンプルにスマートフォンがコモディティ化していく中でiphoneが高すぎたというだけのことではないか。デュアルカメラ、デュアルSIM、そして折り畳みスマホでアップルは後手後手に回っている。

 いずれにしてもiphoneのウェブ検索頻度はインプリケーションをもたらさなかった。スマートフォンの売れ行きに関しては極端に良いニュースも極端に悪いニュースも出ようがないだろう。

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この記事は投資行動を推奨するものではありません。