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SPX DailySPX Weekly 

 先週のS&P 500は記事の予想に反し堅調となった。辛うじて3280レジスタンスはまだワークしているが、全てのヘッドラインを無事に通過した形となる。週間を通して見ると非常に小さなブロードニングトライアングルとなっており、値幅は週後半に向けて広がった形となり、週末に先立って「懲りずに3280を背にした売り」は2, 3度3200近辺で利食う機会があったが、押し目を逃していたら危険な徒労になっていた。「VIXもヘタレている中で積極的に下値を追っていくのも得策に見えず、上で売る勇気がないならなおのこと下では売りたくない」としていた通りではあるが上で売っても面白くなかった。
5005  雇用統計が二週連続で滑るだのFANG決算が滑るだのいうのはくだらない杞憂で終わった。米国の失業対策の特別給付金は7月末の期限切れの前にまとまらず持ち越しとなったためロビンフッダーの資金源は今週から減ってしまう。今週はISM製造業・非製造業に注目である。

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 ポジショニング。VIXの上がらなさを背景にシステマティック系が若干買戻しに動いたようにも見える。
VIX
 カナリアのVIXは先々週の記事で指摘してから夏枯れが続いており、いよいよリスクオフが来ても間歇泉のような形でしか上がらなくなってしまい、VIXから見ると指数がクラッシュしそうに見えない。8月はボラティリティが上昇しやすいという指摘もあるようだが今のところその形跡はない。VIXが20を割り込むとショートが危険になるし、どこかでVIXが上がりやすい地合いに変わればロングが危険になりそうだ。また株以外のシーズナリティはリスクオフを示唆しやすいようだが、株式指数そのものは特段下がりやすいわけではない。ただ足元で米ドル安が足元の株の強さの背景の一つになっているとすれば、ドル高への転換があるならばリスクオフの深刻化を示唆する可能性が高い。
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  テクニカルは依然3280がレジスタンスが健在である。週足はヒゲが短い小さな上ヒゲ陽線となり、それが前週の上ヒゲ陰線を否定できるかは難しいところである(5月1週目の例では否定とならなかった)。週足下ヒゲができる前から3200水準は日足で何度も跳ね返っており、水平サポートのようにも見える。従ってもし3200を下に割り込むとやや下に走るリスクが残るが、やはりVIXなどを見ると5月2週目と同様、走ってもたかが知れている可能性が高い。現に木、金で顕著だったがイントラデーでも下への走りづらさが目立つ時間帯となっている。しかし一方で高値余地が広いようにも見えず、たとえ3280を上にブレイクしてもショート撤退はともかく、ドル高アノマリーの8月を前に高値を追いかけていくには心理的抵抗が強い。

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