

先週のS&P 500はレンジ内の上昇が続いた。先週の記事では「3500 -3650のレンジは続いているがどちらに抜けるか。上に抜けた場合はもう少し視野が開けそうであり、再び3500割れがなくなる前提で追いかけないとその後の対処が難しくなりそう。一方下に抜けても下では押し目買いの方圧力の方が大きそうである」としていたが、レンジ上半分での推移が続いている。

VIXは様々な不確実性を通過して低下が止まらない。金曜には一時コロナショック後初の20割れを付けた。コロナが残っている以上2018年のようにサブ10を付けるのは時期尚早に見えるが、代わりに来年になれば関税などで世間を騒がせてきたトランプ大統領が退場するので2019年並みの低さは十分考えられるだろう。とすれば先週の記事で取り上げたマクロポジティブサプライズが一服しても、脳のない買いが押し出される可能性が高い。ただし今のところはリスクパリティの再出動は見られていない。
テクニカルには大きなトライアングルの上抜けに小さなトライアングル上抜けが続いた形となる。ただ水準としては過去最高値3650をまだ抜けていない。とはいえ先々週の週足上ヒゲ陰線の上ヒゲはブレイクされた形なので、3500 -3650レンジを3530 -3650くらいに引き上げることはできそうだ。3650ブレイクまでは高値を追いかけずどこまでエントリーを引き付けられるかが問われることになるが、もしブレイクしたら付いて行くしかないのは先週の記事と変わらない。ファンダメンタルズの改善一服は続いており、指数が上抜けするとすればやはり確信犯的な買い上げによるものとなるだろう。
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この記事は投資行動を推奨するものではありません。