

S&P 500は月曜に想定以上の下げを演じた。イギリスでコロナウィルスの変異種の感染が拡大したことなどを受けて久々に金利低下・ドル高・米株先物急落の典型的なリスクオフとなった。しかしそれも米国市場がオープンして下を叩く動きが一段落すると押し目買いが優勢となり日足が長い下ヒゲ陽線となった。クリスマス前の他の取引日は消化試合のようなものであった。Brexitと米国財政案がそれぞれ決まったが共に大したインパクトがなかった。先週の記事では「引続きファンダメンタルズはよくも悪くも材料視されるのは初動のみではないかと思われる」「先週までの3600から3645までサポートが上がっており、3600台でどこまで深く押し目を拾えるか。もし3645を下回った場合はもう少し調整が長引きそうである」としていたが後半は蛇足になった。3645の下ヒゲを割ったところで大して走らず、週足は2本目の下ヒゲ陽線となった。

過去の毎年最後の10営業日のパフォーマンスはプラスが多かったが2018年が台無しにしている。とはいえ基本的には年末はネタ切れで動きづらくなり、閑散に売りなしになりやすいか。
退任まで残りわずかになったトランプ大統領が上下両院がまとめた追加経済対策法案への署名を拒否して飛び立つ跡を濁しているが、元々通った時も大してリスクオンにならなかったため持ち越しになっても大してリスクオフにならないだろう。足元の注目はITバブル再現のための確信犯的な買い上げが続くか、それとも失速して押すな押すなになるかの一事のみであり、ファンダメンタルズであれこれ説明しながら売買する人にとことん損させる相場が続いている。
テクニカルには3645は一時ブレイクされたものの週足が再び下ヒゲ陽線となったため強気トレンドの否定にはならず、ただサポートが3635まで下りてくる。3635が再び下にブレイクされた場合は日足ヘッドアンドショルダーになってしまうためそれなりのインパクトが予想されるが、まだまだ遠い時点からそれを懸念する必要はなさそうである。
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