先週のS&P 500は指数はグダグダしながらも堅調となった。一度テスラに連れられて調整したものの、週末にかけて高値を取り戻した。調整はややベアトラップの形となり、やはり値ごろ感で売ってはいけない一週間となった。
週末になって株買い国債売りが加速すると共にVIXも安値に押し込まれた。今までザラ場で20を割り込んだことは何度もあったが、引ける3月以来初めて20以下で引けることになった。先週の記事では「財政出動の着地規模の憶測の揺れなどを利用してどこまで安く押し目を拾えるか」としていたが小さな押し目しか来なかった。トランプの弾劾裁判はさっさと終わってしまい、財政出動は予想よりも民主党内の穏健派の反発が弱く順調に進んでいるようだ。
VIXが久々に20を割ったからリスクパリティが再び買いに動き始めると言われているがどうなるだろうか。10日前ほどのデータになってしまうが、DBがモニターするリスクパリティ戦略の株ポジショニングは過去対比47%とあまり前のめりになっていない。。Volコントロールは少しの調整に鋭敏に反応しており、こちらもコロナショック後一貫してそれ以前の天井レベルまで戻っていない。これだけ見ると確かにどちらももう一段積みあがる余地はありそうだが、コンスとしてはここもとVIXは指数の後追いだけであまり役に立たなかったからそこまで見る意味があるのかと、一方で金利上昇が止まらない中で株を積んで正面突破できるのかというものがある。
他の戦略を含めた全体のポジショニングは概ねISM製造業にトラックしており、上の2戦略以外はもう少しロングが重いようだ。
個人投資家のネット週次フローは更に激しく流入している。これ以上上値を伸ばすにはVIX<20を見てリスクパリティ達がパブロフの犬になって突撃してくるかどうかにかかっているように見える。来なければグダグダになりそうだ。
テクニカルには週足がヒゲの非常に短い下ヒゲ陽線となった。ベアトラップになった疑惑もある3885は週足サポートになれそうだが、もしなれなかった場合は再び3650 -3690ゾーンに頼ることになる。米中が休みが入っているので週後半から動き出すか。引続き他のマーケットの急変に気を付けつつ、3700台まで調整しても痛くない程度のポジションを引っ張り続け、調整で押し目買いを狙うことになるか。来なかったら来なかったでそのままでもよいだろう。
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この記事は投資行動を推奨するものではありません。