SPX Technical
 S&P 500は続落した後、ナスダックをアンダーパフォームに残しつつ長い下ヒゲを出して反発した。週明けは前回の記事で述べた「木曜のこれまでの堅調地合いを台無しにした2%超えの下落は「翌日が小十字に近くなり、底打ちになるのが早くて3日目」パターン」が続いて下値を試した。そこから一旦反発したものの、「3900より上ではポジション整理が優勢になりそう」としていたところ、反発は3900の手前までで、強いGDPでリセッション懸念が少し遠のいで金利が上昇すると指数はまた売られた。木曜のイントラデーでは2%以上売られ、一時は前回の記事でサポートとして取り上げたナスダックの10250に肉薄したが、さすがに10250手前では反発した。クリスマス前で参加者も少なかったように思える。
SP500 with and without OpEx 2022
 16日はオプション・エクスパイアだったが通過しても流れがあまり変わらなかった。なお今年はオプション・エクスパイア前の週間は極めて悪く、オプション・エクスパイア週だけキャッシュにしてれば残りの期間にS&P 500のロングを積んでもほとんど損していない。
BofA Passive Equity FUnd flows
 4100近辺で利食ったのか下で投げたのか判然としないが、ETFから猛烈に資金が流出した。
NAAIM
MS NAAIM and SP500
 NAAIMは先週の記事で上値でポジションが構築されていた警戒として用いていたが、やはりその後続いたのは指数の下落とNAAIMの悲観化である。かなり派手な悲観化なので、先週よりは押し目を拾いやすくなるか。

 テクニカルには途中までベア目線だった先週の記事に沿った形となったが、これまた先週の記事で触れていたナスダック10250サポートが見事にワークしている。引続き10250サポートに注目である。金曜はクリスマス前で非常に薄いながらも日足が下ヒゲ陽線となっており、3800は短期的にサポートとなる。一方4100は依然非常に遠く、3800 -4100のレンジは恐らくブルすぎ、年内年初は上半分をカットして3800 -3950あたりを意識しそうである。木曜の2%下落は、「それまでの堅調地合いを台無しにした」割りには反発力が強く下ヒゲを作っており、金曜は小十字と言えば小十字だが、もし週明け3800を割って続落しなかった場合は3日パターンを挫いたことになり、堅調地合いに転じやすくなる。一方3800やナスダックの10250を下に割った場合は更に弱いチャートになってしまう。

これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。


この記事は投資行動を推奨するものではありません。