

S&P 500は再びじり高になった。週前半はテック優勢ながらも指数としては小動きだったが、木曜には30年入札が滑ったことで分かりやすいタイミングでクラッシュ、「金利が上がって株がクラッシュする」キャンプがにわかに元気付いたが、下手に一旦売りやすくなった後は逆にショートカバーに火が付きやすくなった。先週の記事で「水準的には時間が巻き戻ったので再び売り場がやってきたように見えるものの、ショートを入れてこの間の急落の二匹目のドジョウを狙うことは誰でも思い付くので、そんなにすっきりとはワークしないだろう」としていた通りである。TSMCの売上が大幅に伸びたため半導体を中心にテックが大幅にラリーした。


GS CTAは売りがなぜか更に深くなっている。ポジショニングから言ってもトレードサイクルから言っても買戻し圧力がかかりやすい時間帯が続く。ディーラーガンマもポジティブに戻っており急落の二匹目のドジョウは狙いづらくなる。

決算シーズンが最強のNVDAだけ残して大方通過しており2023年分EPSは横ばい、2024年分はゆっくりと低下しており、一方ロールアップもあって依然フラットになっている。

NAAIMは先週の総悲観が踏まされて大幅に楽観化した。
テクニカルには、前回の記事で取り上げた4400は一度レジスタンスとしてワークしており、週前半に攻めあぐねた後に木曜に一度反落に繋がった。しかし50SMAでは跳ね返っており、金曜のショートカバーで一気に4400を抜くことに成功した。週足は短い下ヒゲ陽線となっており、下ヒゲと50SMAが重なる4340がサポートとなる。一方、年末まで4500台が遠いとの見方は堅持している。金曜引け後にはムーディーズが米国の格付け見通しをネガティブに引き下げたが、テクニカルの解釈を超える展開になるとは見ていない。
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この記事は投資行動を推奨するものではありません。