SPX Technical
 S&P 500は再び小動きになった。先週の売り崩しを否定する形でじり高が続いたが、4800と月末(年末)を前に利食いが優勢になった。もっとも利食いとそれを嗅ぎ付けたらしい追随の売りも4750にはサポートされ、結局小動きで終わっている。年末を前にニュースもほとんどなく静かな年末になった。
BNP Paribas CTA and Vol Target Positioning
 JPMカラーは年末にエクスパイアし、3月末エクスパイアの5015コールの売り、4510プットの買い、3800プットの売りのセットにロールされた(いつものように最後に微妙に動かされる可能性もあり、仕組みはさっぱり分からないが、大きくは動かされないだろう)。12月末エクスパイア分については4515のコール売りは年末まで4500より上では動きづらくなるようにワークすると思っていたが、上昇の勢いはあまりにも強く、またポジティブガンマ化によるリアライズドVolとVIXの低迷は機械の買いを押し出すことになった。
Insider Transactions Ratio
 インサイダー取引は11月末に一度大幅に売り超になったが、12月には売り越しが止んでいる。
NAAIM
 NAAIMはついにドブルになった。NAAIMだけ見るとラリーもいいところまで来たことになる。12月になってベア最右翼のMSマイク・ウィルソンがベアコールをギブアップしており、これが前回起きたのは7月なので、7月とのチャートの相似が破られたとはいえ、センチメント的にはベアの論理の否定が浸透しはじめたタイミングではありそうだ。ショートカバー需要も年末を跨ぐとは思われず、2021年~2022年のように新年を機に一度仕切り直しになる可能性も考えられる。マクロ的には月初なので再びISMが控えている。
IWM
 テクニカル。S&P 500のチャートだけ見ていると、たまにやってくる下げは全て押し目という流れが途切れたとまでは判断できない。引続き4698はサポートとなる。長いボックスを上に抜けた後に年末にかけて利食いが目立ったIWMは週足上ヒゲ陰線となっており、206の手前では一旦オッズが悪くなる。一方、206を素早く超えられれば年初以降も年末の流れが継続すると判断される。いずれにしろ、年末のチャートは閑散なうちに作られたものであり、年始になって束縛されすぎるのも好ましくない。高い位置でドブルのセンチメントで始まるため、慎重に年始を迎えたい。

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この記事は投資行動を推奨するものではありません。