S&P 500は緩やかな上昇が続いている。決算シーズンも山を越えて決算のボラティリティを気にする必要もなくなり、週間の値動きとしては「雇用統計を通過して金利は上昇気味なので引続き足を引っ張られるようなバリュエーション調整の衝動が見られる可能性が残る。また地銀株の急激な値動きにも随時注意を配る必要がありそうである。それでもテクニカルには4845が守られる限り、調整は押し目で終わる可能性の方が高く、下を叩く必要は薄いように見える」の通りとなった。水曜にはNYCBと地銀株ETFが底割れしたが、金曜になると結局NYCB経営陣の自社株購入のヘッドラインで地銀株も戻した。長期金利も一時地銀ETFを見ながら調整したものの総じて上昇が続いた。
週前半は株式指数も金利上昇で神経質になった局面もあったものの、結局調整は押し目で終わったし、大した調整にもならなかった。
S&P 500は直近の15週中14週が上昇となり、この上昇週比率は実に1972年以来となる。本ブログが警戒ラインを引いていた2%下落がない日は70営業日続いた。
GS CTAは長らくフル装填に近い状態が続いた。指数が上昇を続ける限りは付いていくしかないが、何もなければ2月後半には買いが止まる可能性が高い。
マグニフィセント6(テスラが早速除名になったのか?)のスキューはコールサイドが極まっており、これまではそれは調整の前兆だったが、2021年末も2023年7月も調整のきっかけは金利上昇であることが分かっている。
DB positioningでもCTAの積み増しは高水準でじわじわと積まれている。
ボトムアップEPSは以前取り上げたシーズナリティ通り、期末からしばらく経ってGAFAMを通過する頃に跳ね上がっている。
1月の上昇局面で極端なまでに膨れ上がったインサイダーによる株式売却は止んでいる。1月の大掛かりなインサイダー売りは今のところ目立ったインプリケーションがなかった。
NAAIMは依然楽観域での推移が続く。
シーズナリティ的には2月後半は強くない。13日にはCPIが控えている。また小売売上高も控えている。先週はノーブレイナー押し目買いでよかったが、3月に向けて少しずつ慎重さを積み増す展開となるか。
テクニカルは2本目の週足下ヒゲ陽線となった。4918が次のサポートとなり、4918を下回るまでじり高が続く可能性が高いと判定される。引続き上昇局面にある金利市場に足を引っ張られる可能性が残るものの、そこは先週と同様、4918さえもブレイクできないならショートの得るものは少ない。もし4918がブレイクされたら、そこからの初ラリーが3月に向けての売り場となるだろう。
これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。
この記事は投資行動を推奨するものではありません。