S&P 500は先週の記事の見立てに反して大幅に上昇した。「FOMCまでに高値を維持してしまうと、たとえ変更なく通過したとしても上値追いに勢いを付けるのは難しい」としていたのに反し、FOMCはただのイベント通過でゴルディロックスとなった。更にマイクロンが決算で花火を打ち上げると半導体主導で一時続伸したが、そこからは勢いが続いていない。
先週の記事で述べた「Op Ex通過で5150から離れやすくなる」は上方にもワークした。GSによると最近は上がった日の方が下がった日よりも値幅が出ている。これではコールの方が割高でも仕方がない。
DBのポジショニングは少し落とされた。
珍しく詳細な各システマティック戦略のポジショニングも流れてきている。CTAとVol Controlはこれまでずっと見てきたようにそれぞれ高位であり、廃れたとしか思えないくらい長らく存在感がなかったリスクパリティは少しポジションを積み始めた。いずれにしろ、機械は最近のラリーの主役ではない。
久々にインサイダー・トランザクション・レシオが流れてきたが、1月の大幅な売り越しの後、大きな動きがない。
NAAIMは値動きの割りには調整したため、テクニカルと同様、少しは高値警戒感が和らぐことを示唆する。月末週はほとんどイベントもなくなっている。
テクニカル。5180 -5189のレジスタンス帯はFOMCで突破されてしまった週足で陽転し、5100が週足サポートとなる。日足ではマイクロン決算を受けた値動きがNVDA決算の二の舞にならず、木曜の上ヒゲ陰線が一旦はワークするため5260がレジスタンスとなる。テクニカルはSOXが最も分かりやすく、小さなヘッドアンドショルダーを作った後に右肩でもう一度跳ね返っている。SOXの5000が分水嶺になると思われ、5000はS&P 500の5260に相当する。5100 -5260の間でどこまで深い押し目を拾えるかである。
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この記事は投資行動を推奨するものではありません。