SPX Technical
 S&P 500は引続き材料難の中でじり高となった。マクロ指標しかない中、PPIとCPI、小売をそれぞれ無難に通過したことで懸念剥落と共にゴルディロックス気味の指数上昇となった。前回の記事では5010 -5240のレンジ内でどこまで安く押し目を拾えるか、としていたがほとんど押し目がなかった。4月の調整を乗り越えた後はショートが二匹目のドジョウを狙うのが難しく、押し目を拾えたロングは握力を試される時間帯が続いている。
GS CTA
 GS CTAはベースケースでも買戻しが済んでおりショートカバーの主役から外れる。
GS systematic positioning
BNP Paribas US Equity Positioning
 一方GSのシステマティックポジショニングも、珍しく流れてきたBNPパリバの米株ポジショニングも、4月の調整で落としてしまったポジションを復元できていない。
BofA FMS cash level
 一方、BofAのFMSではキャッシュ保有水準は売りシグナルの4.0%に到達した。
GS E-mini Depth
 ボラティリティが低下してきたことで先物市場の流動性も戻ってきた。
NAAIM
 NAAIMは値動きの割りには総楽観になっていない。一方GSのセンチメントは大きく楽観化した。裁量投資家は振り落とされるほどではないにしろ上値を追いかける喫緊性もなさそうな一方、じり高が続いた場合の機械のショートカバーに要注意というところか。
Earnings Whispers
 GAFAMの決算期からやや間を空けて決算期大トリのNVDAが控えている。歴史的にまだ滑ったことがない銘柄であり、直前に警戒が入れば通過のハードルが極めて低いと思われる一方、決算前からコール主導の買いが盛り上がった場合はまたオプション市場が織込むハードルを越えられないと寄付きから利食いに押される展開も想定される。最近の先導株なので指数も同じ方向に振らされる可能性が大きい。

 テクニカル。引続きじり高が続いており安定が崩れる方にベットするのは逆張りである。木曜が日足上ヒゲ陰線になったことで5325が日足レジスタンスとなるが、先週のように日足レジスタンスを超えられた場合の対処が難しいため、逆張りの手がかりにしづらい。引続き淡々と押し目があったら買いというところか。

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この記事は投資行動を推奨するものではありません。