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 春から夏にかけての大金利低下局面が終わり、誰が裸で泳いでいたのかを判定するお時間である。 
 上からインドのNIFTY, 香港のHSI, フィリピンのPSECである。香港株は中国の不動産規制ショックの震源地だったにもかかわらず、中国の堅調なファンダメンタルズに支えられてあっさり最高値を奪回している。景気減速と税制改革の混乱に見舞われている中で日本からの投信フローで不相応にバブルだったインドのみが勢いがポキっと折れたまま。インドと共にフラジャイル・ファイブに数えられるフィリピンに至っては、堅調なファンダメンタルズに支えられて勢いが増している。

 米金利が上昇する局面でも新興国は各々のファンダメンタルズに従ってきちんと選別されており、全体の極端なバブルもパニックもないというのが現状であると言える。見渡す限りどこも毎日が新高値という中、押し目がどこで止まるかなどという不景気な計算をさせられているのはインドで消耗している投資家だけだ。

この記事は投資行動を推奨するものではありません。