
*完全な後出し講釈注意 今にしてみれば、VIXショック後のグローバル株式の前途多難を最も明瞭に暗示したのはDAXだった気がする。3月初旬にNASDAQ(下)が高値を更新し、新高値に売りなし、ショックから全戻しとウェイウェイ言っていた頃、DAXはちょうどヘッドアンドショルダーを作った後に12,600の右肩の手前まで跳ねたところで、教科書的には絶好の売り場だった。そこからDAXも右肩に阻まれて下値を掘り下げ、S&P 500を始めとする世界株価指数も苦難の日々を過ごした。
4月に入ってからのラリーで、DAXはようやくヘッドアンドショルダー右肩の12,600を一時突破している。理論的には右肩をブレイクされたらヘッドアンドショルダーが否定されるので、再びそれまでの下値を割って否定されない限り、頭を取りに行く可能性が高い。ヘッドアンドショルダーを見て売った参加者が「想定していたシナリオと違う」と感じる展開と思われるからだ。つまり、高値更新である。
なお欧州全体の株価指数であるユーロストックス(中)のチャートはランダムウォークに近く、インプリケーションがない。
この記事は投資行動を推奨するものではありません。