「パウエルのチキりで新興国株が発射台に」では「筆者は2019年中の利上げ打ち止めそのものにまだ懐疑的だが、特に足元の急激な米金利低下が正しいと考えるなら、新興国株のアウトパフォームはまだ十分に追い付いていないように見える」としていたが、あれから2週間で早速、 ...
カテゴリ: 新興国
パウエルのチキりで新興国株が発射台に
上図は米国の10年金利。下図は新興国株ETF「EEM」とS&P 500ETF「SPY」の相対比(EEM / SPY)である。秋にかけて景気絶好調の米国において利上げが永遠に続くと思われたので米国10年金利が上昇し、世界中の資金の高金利の米国に還流すると思われたため、新興国株が米株を大 ...
米株の一人勝ちが止まりつつある
図は上海総合指数÷S&P 500のチャートである。9月までは貿易戦争、さらに10月に株式担保騒ぎもあって上海株は米株対比で一方的に劣後していた。しかし足元では米株の足を引っ張ることに成功し、上海株の孤独な戦いは終わりつつある。10/4に中国に対して全面対決を示唆 ...
トルコリラを今から売る理由がない件
8月に急落劇を演じ、多くの本邦投資家の肝を冷やしたトルコリラの下落が一服している。2016年の反大統領クーデターを支援したという罪で米国人牧師を拘束して米国との関係が悪化して経済制裁を受け、また通貨安インフレが亢進、更にエルドアン大統領がインフレ退治に動こう ...
やはりサウジアラビアが許されそう
日本株の急落を招いたトルコのサウジアラビア大使館内で起きた記者殺害事件は、トランプ大統領とサルマン国王の電話で早くもお手打ちが決まりそうだ。WSJによると、「サウジ政府は「ならず者の工作員らが尋問中に誤って殺害した」と発表することを検討している」「米国との ...
やはりサウジアラビアがやらかす
国際社会が金満国家サウジアラビアで皇太子ビン・サルマンが主導する政治改革を称賛する中、本ブログは「サウジアラビアの迷走が続く」「中東国家の改革の歴史を考える」とずっと冷ややかであった。アルワリード王子を監禁したりして怖いとか、なんとなくあいつは信用にな ...
トランプ大統領がかき回す南アの土地問題
昨年腐敗したズマ元大統領を追放して国際金融市場のヒーローになった南アのラマポーザ大統領への心証が急速に悪化している。「白人農場主らの土地を補償なしに収用することが可能になるよう、憲法条項改正に取り組む方針を発表」と発表したのに対してトランプ大統領が食い ...
二番底試し中の新興国株がいい加減安い
最高値を更新中の米株と比べて、二番底を試し中の新興国株がだらしない。正確には新興国だけでなく米国以外の先進国も同じだが、とにかく対米株では歴史的にも割安な水準に来ている。対米株のパフォーマンスでは2017年のアウトパフォームを帳消しにし、チャイナショックの ...
国際格付機関によるトルコの格下げは意味がない
8/17に二大格付け機関・Moody'sとS&Pの双方が揃ってトルコのソブリン格付けを引き下げた。Moody'sはBa2からBa3に、S&PはBB-からB+にそれぞれ格下げしている。 理由としては「通貨安とインフレ急加速、経常収支赤字」「リラの軟化が負債を抱えた民間企業セクターを圧迫して ...
米国株と米国以外の格差がひどい
上から米国のS&P 500, MSCI米国除く世界株指数連動ETF、MSCI新興国株指数連動ETFである。2017年中は三つとも概ね連動していたが、2018年2月のVIXショック以来、米株と米国以外の格差が広がっている。利上げやら中国の減速やらで新興国株が危ない、とは漠然と思っていた参加 ...