パンデミックが明けた中国経済のリオープンは2023年の一大テーマになるとされてきたが、その失速が明らかになってきている。リオープンがインフレを輸出するなどという話もあったが、現実には消費者物価(CPI)は前年比でわずか +0.1%、生産者物価(PPI)は -3.6%と、中国 ...
カテゴリ: 中国
中国の新型コロナ政策が極端から極端へ
中国ではロックダウンに反対するデモに押される形でゼロコロナ政策がなし崩しに撤廃された。前回の記事で「デモによってゼロコロナ政策の継続だけは困難になったに違いない。ゼロコロナ支持の農村出身者を大量に雇って白装束の中に入れて都市住民を管理させていたのだが、 ...
中国の反政府デモとゼロコロナ政策の持続可能性
行き詰って来た中国のゼロコロナ政策について、前回の記事ではリオープンの環境が整うための条件を挙げ、「早まりすぎた期待を裏切るネガティブニュース、進捗を確認するポジティブニュースが交錯する」としつつ「楽観・悲観両方の極論を排除していく流れ」としていたが、 ...
中国ゼロコロナ政策の背景とリオープンのスケジュール感
本ブログは長らく新型コロナウィルスについて触れないできたが、その間新型コロナウィルスはほとんど中国だけの問題になっている。2020年の武漢でのブレイクアウトがグローバル・パンデミックに繋がり、2年の時を経て一周して出発点に戻って来たのである。これもまた以前 ...
困ったらRRR Cutで尻拭いという時代は終焉に
上海などで厳しいロックダウンが続く中、景気浮揚のために4/15に中国人民銀行(PBoC)は預金準備率(RRR)の0.25%切下げを発表した。このRRR cutはかつては金融緩和としてそれなりにワークしていたのだが、近年になって効きが弱くなりつつある。ましてや今回は切下げ幅も ...
中国のTSF開門紅と金融政策の伝播経路
中国が12月に金融緩和に転換したのは周知の事実として、それがきちんとクレジット供給として実体経済に流れ込んでいるかどうかを測れるとされる、社会融資総額(TSF, Total Social Financing)の1月分が発表された。TSFには毎年1月がスパイクする「開門紅」と呼ばれる ...
年初の中国関連株は引続き鉄火場
今年散々だった中国関連株は年末に近付くにつれてダメ押しで更に下落している。11月の記事ではハンセン指数とH株指数についてはハンセンが25,000近辺で推移していたタイミングで「(リバースヘッドアンドショルダーのネックラインにあたる)26,500をブレイクできれば中長期 ...
中国が全面的な金融緩和に舵を切る
12月に入ってRRR cutにLPR引下げと、中国の全面的な金融緩和シフトが加速している。確認できる最も早い金融緩和シフトのシグナルは、11/19に発表された中央銀行三季度貨幣政策執行報告で「経済の平穏な運行を維持する難易度は高くなりつつある」と付け加えられ、同時に「貨 ...
発表前から中国PPIピークアウトが見えてくる
中国経済については消費が低調、インフラ整備や住宅着工も低調、そして輸出特需の剥落が時間の問題であり、その上で海外発のPPIインフレを輸入している中、珍しく明るい数字が出てきている。11月の公式PMIは非製造業は依然低調であるものの、製造業の反発が目立った。 ...
再び中国テックを純粋なテクニカルで見る
前回の記事の後、KWEB/CWEBは結局8月のレンジ内の推移が続いている。「上で飛び乗るなら違うと思った時はすぐ降りられる態勢を維持すべきであり、飛び乗っておいて違うと思っても損切れないとなると上から下まで持っていかれそうに見える。一方、一直線に下がり続ける ...