「—―海外投資家は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王をポートフォリオから除かなければならぬと決意した。海外投資家には計画経済が分からぬ。笛を吹き、羊の群れ(よく分かっていない機関投資家)を動かして暮らしてきた。しかし、財政出動に対しては、人一倍に敏感であっ ...
カテゴリ: 中国
中国補助金の春と共にインフレ懸念が一気に終焉
中国補助金の春 先進国の製造業景況感とインフレ懸念が急速に変調している。今年の春から夏にかけての先進国製造業景況感の期間限定の盛り上がりはやや不可解なものに見えるだろう。元より強烈な金融引締め下では反発し得ないはずだったが、それが実際に起きたことで中立金 ...
中国はデフレに金融引締めで対抗
中国経済の定点観測。中国の4-6月期の実質GDP成長は前年同月比+4.7%となり、政府目標の+5%ペースを下回ったが、上半期全体で均すと+5%ペースが続いていることになっている。本ブログなどは未達どころか今年4%も割れるに決まっていると言ってきたので未達でも+4.7%というペ ...
中国は不動産市場を放置して製造業大躍進へ
中国の定点観測。年初から中国株・香港株の急落が続き、その後経済指標の持ち直しや中国政府の不動産市況対策のヘッドラインで一度大きく持ち直した。景気が持ち直しており、住宅市場は依然回復が見えないが対策が既に打たれたので心配しなくてよい、むしろ経済成長が脱・ ...
米国経済に中国が与え得る影響の論文
パンデミック後の中国経済の不確実性の捉え方は極めて難しい課題になっている。チャイナショックの時と違って、中国がデフレーションに転落したという事象は先進諸国にマクロなインパクトをほとんどもたらさなかった。中国からのデフレ輸出や不況輸出も目立って観測されて ...
全人代で幻に終わる中国の財政拡張期待
中国経済については昨年厳しめの記事を連発してから力尽きていたが、この間に一度財政拡張の期待というものが盛り上がっていた。2023年10月24日に中国の全人代(国会みたいなもの)常務委員会は財政赤字の拡大を可決した。前回の記事では「確かに理論的には春の全人代会期 ...
中国上場の日本株ETFのアホらしい舞
中国で上場する日本株ETFの乱高下が話題になっている。日経平均指数は年末から年初にかけて連日上昇してきたが、その指数を追い越す形で中国上場の日本株ETFが更に高騰し、日経平均指数から離れて勝手に乱高下を繰り返した。年初来の日経平均指数の上げ幅は6%程度であった ...
中国は緊縮財政と内需崩壊によるデフレが続く
前回の記事では中国の8月の限界的な景気回復が内需ではなく外需回復主導のものであったとの仮説を立てたが、9月のデータはその見方に沿ったものになっている。中国のPMIは国家統計局(NBS)版、財新(Caixin)版の二つがあり、それぞれ製造業とサービス業で合わせて4 ...
米国の脳内景気後退とシクリカルな中国外需
8月分から中国の経済指標は同時多発的に改善しつつしており、期待が極めて低かったこともあり中国のエコノミック・サプライズはぶち上がっている。散々言われてきた日本型デフレを回避できるかもしれないとまで調子よく言われ始めた。本ブログの見方では今後の構造的な、 ...
中国不動産市場も徐々に極論排除のフェーズに
中国の民営不動産業界の苦境が続く中、すっかり懐かしい名前になった恒大(Evergrande)が突如マンハッタンの破産裁判所にチャプター15(連邦倒産法第15章)の適用を申請した。破産には破産清算(Bankruptcy Liquidation)と破産保護(Bankruptcy Protection)があるが、恒 ...