久々に米国の労働市場と金融政策について。前回の記事は3ヶ月前になってしまったが、そこでは8月末に行われたジャクソンホール・シンポジウムで発表されるであろう筋書きを先取りし、9月FOMCから始まる利下げサイクルの再開は決定的になったと宣言した。秋から冬にかけ ...
カテゴリ: 欧米
1年前と全く異なる雇用統計の滑り方
8月1日に発表された7月雇用統計は昨年の同時期に続いて金融市場にショックを引き起こした。7月NFPが1桁万台に落ちただけでなく、その前の2ヶ月分も大幅に下方修正されており、その結果3ヶ月平均では新規雇用の減少トレンドが大きく加速する形となった。昨年8月に雇 ...
第二解放の日を粉砕するJBICの開発援助
通商問題の定点観測。「解放の日」後の関税発動猶予から3ヶ月となる、適用停止期限の7/9が近付いても一向にディールは進まなかった。7/9を前にトランプ政権は関税発動(課徴開始)を更に8/1に延期した上で、まとまらなかった貿易相手国には8/1以降の関税率を記した書簡を ...
「解放の日」以降の関税の答合せと内申点
「解放の日」関税の騒ぎから既に3ヶ月経っており、米国の貿易相手国に交渉の機会を与えるために一旦延期された関税の交渉期限が再び近付いている。本ブログは4月の段階から「4/9から始まる90日間は基本的にローズガーデンで広げた風呂敷を畳むプロセスであり、逆ではない ...
政治と芸に影響される通貨問題と金融政策
日本の金利市場、米ドル相場の陰謀論、そして関税についてとりどめなく。結局日銀の1月利上げは何のトラブルもなく済んだ。それが予定の行動であったにもかかわらず、2月から3月にかけて日本の長期金利は大幅に上昇した。1月末時点の1.2%近辺の長期金利水準はまだ本ブ ...
ペンギン、合従、コミュ力、忠誠
待ちに待った4月2日「解放の日」は大混乱の始まりとなった。さすがにずっと前から予定が公表されていたため投資という意味での回避は難しくなかったのだが、そこで発表されたトランプ政権の関税計画は世間の予想を遥かに上回った。本ブログも「先進国同士の関税は基本的 ...
関税政策へのFedの反応を整理する
さて、前回の記事ではトランプ政権の関税は輸入品限定の消費税増税と同じであり、一般物価に対しては中立かデフレーショナリーである、と述べた。であれば、関税のせいで上昇した財価格に反応して利上げするなどもってのほか、というより思い付いただけでも恥であり、Fedは ...
最適関税理論と関税の経済学
アドルフ・ヒトラーの遺体から立ち昇る煙が途絶えた後、この人は陰謀家ではなく、人々に将来の政策を隠してきたわけですらなく、やらかす予定の政策はとっくの昔の著作にかなり明確に述べられていたことを人々は思い出した。今金融市場を震撼させている第二次トランプ政権 ...
第二次トランプ政権の公務員削減が視認され始める
第二次トランプ政権は関税のヘッドラインを撒き散らすと共に、イーロン・マスク率いるDOGEを使いながら連邦政府の人員削減と歳出削減も目指してきたことが知られている。Department of Government Efficiency(DOGE)は、2025年1月20日に第2次トランプ政権が発足した後、 ...
第二次トランプ政権の関税政策を整理する
第二次トランプ政権の目玉政策の一つである関税について。関税は経済サイクルではなく政治的なテーマであり、また進歩主義(progressivism)の見方からは明らかに反動的な動きであるので、あまり気が進まないテーマであるが、金融市場にとっても重要なものになりつつあるの ...









