カテゴリ: 先進国

 5月FOMCでアナウンスされた「今後数回は50bp利上げ」パスが作った安寧は6月FOMCで破られた。5月分CPIが予想外にピークアウトしなかったこと受け、既に6月FOMC直前の連銀総裁が発言しないブラックアウト期間に入っていたFedは慌ててWSJのNick Timiraos記者に6月利上げ幅を75 ...

 Fedの金融引締めサイクルが佳境に入り、コアPCEデフレーターがピークアウトする中、最も金融引締めがダイレクトに効きそうなのに最もしぶといのは住居である。一般的に金融引締めは住宅ローン金利の上昇を通して住宅の購買力を削ぎ、住宅価格を下落させ、最後に家賃を低下 ...

 月末月初に発表された米国経済指標はデフレーショナルなものが続いた。コアPCEデフレーターの前年比伸び率は3ヶ月連続の減速となりピークアウトが鮮明になっている。サンフランシスコ連銀が分析を始めたコアPCEの要因分解ではコロナ後のインフレは供給要因(サプライチェー ...

 米国のマクロ指標がどれもFedの激しい金融引締めに圧迫されている中、頼りは個人消費のみという形となっている。個人の購買力も物価上昇によって明らかに蝕まれ始めている。ミシガン消費者信頼感指数がどんどん下がっているのも気になるところであるが、本ブログはそのよう ...

 米国の雇用が堅調、というより人手不足が続いていることが物価高騰の背景でもあり、またFedが経済を気にせず引締めを推進できる根拠にもなっている。雇用が引き締まっているころから賃金も堅調であり一般物価の上昇を後押しする。これは経済が過熱しているというより、コロ ...

 やや緊張感をもって迎えられた4/28の日銀金融政策決定会合では「連続指値オペを毎営業日行う」というギャグのような政策が発表された。YCC(イールドカーブ・コントロール)の持続可能性への疑念がこの会合で直ちに対処が必要なほど深刻であったことは間違いなかったようで ...

 日本銀行は長らく長期金利(10年国債金利)を0%近辺に維持するイールドカーブ・コントロール(YCC)政策を続けてきたが、そのYCCがここもとのグローバル金利上昇の煽りを受けて修正を迫られるのではないかとの観測が盛り上がっている。具体的にYCCは長期金利を±0.25%のレ ...

  コロナショック以来、日本人の外株シフトが止まらない。日本の公募投信へのフローを見ると2020~2021年は外株しか増えていない。DCには辛うじてバランスファンドにも資金が入っているがやはり外株ほどではない。一方国内株式は全く見捨てられてしまっている。本来なら日 ...

 夏以来すっかり忘れ去られてしまい、「各国の対応がバラバラ」な中で話題になるのがせいぜい一部の新興国だった新型コロナであるが、実は欧州で静かに新規患者が増えており、それなりの数まで増えたところでオーストリアのロックダウンは一部の市場参加者にとって青天の霹 ...

   11/15発表の11月分ミシガン消費者信頼感指数は再びダダ滑りしている。長期的に見てもリーマンショックや欧州金融危機以来の低さでありリセッション前後以外にあまり見られない水準である。しかしこちらは前回の記事でも取り上げたように、ガソリンなどの生活必需品が値 ...

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