カテゴリ: 日本

 本ブログが昨年末に取り上げた新NISA開始に伴う海外株投資についての考察が世間にも広がっている。日経新聞も新NISAが招く円安圧力を取り上げた。その記事内で「(松井証券の)窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは"これを前提にすると年間5兆円規模の円売り・外貨買い ...

 2024年1月から始まる新しい少額投資非課税制度(NISA)で、これまでマックスで年間120万円だったNISA枠(非課税枠)が積立ての120万円、成長投資枠の240万円の計360万円まで拡充される。我々個人投資家にとっては非課税枠が広がることは当然有利であり、当局が妙に勧めるな ...

 12月の円相場はまたしても荒れた。二つの要人発言が重なったことで為替市場には円買いが殺到し、12/7にドル円は急落した。本邦個人投資家の為替証拠金取引(FX)の最大レバレッジは25倍なので、多くの人がポジションを持っているコストから4%ほど逆の方向に行けば統計的に ...

 円金利と円相場について。10月の金融政策決定会合を経て長らく懸案だったYCCは実質的に完全に撤廃され、長期金利はほぼ完全に自由行動に移行した。7月に0.5%から1.0%にバックした毎営業日連続指値オペは「強力な効果の反面、副作用も大きくなり得る」を理由に完全に撤廃さ ...

 日銀の9月会合では7月会合から更に一転して煙に巻くターンとなった。金融政策は展望リポート更新月でもないので当然現状維持(論点はせいぜいフォワードガイダンスが変わるかどうか)であるが、本ブログも取り上げていたようにマイナス金利政策の早期撤廃の話題が過熱す ...

 7月のYCC再修正を経ても日本の国債市場は概ね秩序を保った金利上昇が続いており、一方為替市場でもじわじわと円安が進んだ。そこに再び、日銀の植田総裁の読売新聞の単独インタビューが大きな波紋を呼んだ。曰く、「賃金上昇を伴う持続的な物価上昇に確信が持てた段階にな ...

  日本銀行は7/28の金融政策決定会合で2018年から続けてきたYCC(イールドカーブ・コントロール)政策をあっさりと「柔軟化」した。本ブログとしては植田総裁の就任時点から一貫して「YCCの余命は長くない」「7月会合に限らず、全ての会合でYCC修正がライブであるとの従前 ...

 前回の記事で植田新総裁を紹介した後、3/10に黒田総裁の下で最後となる金融政策決定会合が行われた。前回の記事では「黒田体制ほど方針転換ありきで鳴り物入りでノミネートされたわけでないなら、最初の会合で劇的な方針転換を打ち出すのは難しい。バックファイヤーしづら ...

 最後まで決まらなかった日銀の次期総裁がようやく発表された。元々2/10に発表予定だったものが2/14に延期になり、そして結局2/10午後に「日銀新総裁に植田和男氏を起用へ 初の学者、元審議委員」というヘッドラインでリークが流れた。市場参加者の反応はまず数日前に日経 ...

 日銀のYCCについての記事はわずか半日で紙くずになった。1/18の金融政策決定会合で日銀はあっさり現状維持を決定した。読売新聞のよく分からない観測記事からはじまり、やはりくだらないゴシップに与してはいけなかったのである。既に後ろ盾を失った後であり恐らく政権の意 ...

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