1/5に発表された12月FOMC議事要旨はタカ派なサプライズになったようであり、実質金利は一週間で30bp以上も上昇し、これは歴史的といえるほどではないにしろ、それなりに大きな値動きであった。当然株式市場の方でも大騒ぎとなった。QT(Quantitative Tightening, 量的引締 ...
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テーパリング加速の決定と共にQTも視野に
12月FOMCは本ブログが事前に想定していたよりも遥かにタカな結論になった。テーパリング加速(来年3月にテーパリング終了)はさすがに本ブログも「株が調整したくらいで取り下げることはできない」としていた通りである。来年の利上げパスの方はノルデアがまとめたように ...
テーパリングが始まった途端に加速と失敗が話題に
急速に注目が集まるFedの金融緩和の引締め転換について、9月FOMC後に投稿した前回記事で「9月FOMC後の記者会見でパウエル議長が匂わせた「11月にテーパリング開始、22年半ばまでに完了する」に準拠することになる。素直に考えて現行の国債80bn/月、MBS 40bn/月のペースを毎 ...
RRPは色んな話題を金余りに結びつける
8月の記事「RRPから話題がテーパリングにシフト」以来、短期金融市場が話題にならなくなって久しい。Fedが国債を担保に資金を吸収するON RRP(Overnight Reverse Repurchase Agreement Operations)の利用残高はその後淡々と増え続けており、話題になっていた5000億ドル ...
RRPから話題がテーパリングにシフト
6月FOMCで市中から過剰流動性を吸収するRRP(リバースレポプログラム)のアワード金利を0bpから5bpに引き上げられて以来、RRP利用額は外銀による資金吸収が減る月末には1兆ドルを超え、月中でも800~900bnでの推移が恒常化するようになった。500bnや700bnの時にその巨額さ ...
RPP付利引上げでFedが米ドル資金不胎化を加速
6月FOMCでは市場予想を上回るホーキッシュな結論が発表された。ドットチャートが利上げ開始タイミングの前倒しを示しただけなく、本ブログが「遠ざかった」と考えていたRRP付利とIOERの引上げが敢行された。IOERとRRP付利は同時に5bp引き上げられ、EFFR誘導コリドーは実 ...
その後大スターに躍進したRRPと疑似テーパリング
3月のTGA, FOMC, RRP, SLRのまとめで取り上げたTGAの消化は粛々と進んでいる。記事で整理した通り、マネーの「津波」とも形容されたTGAは銀行を通して超過準備へ、またMMFを通してRRPでFedへとそれぞれのルートを通って回収されている。1兆ドル近いTGA流入は現場にとって大 ...
USIGはテーパータントラムに備える
米国債金利の上昇に伴い米国投資適格社債(USIG)ETFのLQDも軟調な地合いになっている。パンデミックショックでは企業の財務悪化やデフォルトの懸念によりUSIGも株と同様に急落したが、その後は懸念の解消とFedの買い支え策などにより価格が一直線に回復した。しかし今年に ...
米金利上昇が資産価格調整を招かなかった背景と注意点
大統領選前の記事から米国の長期金利は更にじわじわと上昇し、10年金利は1.1%台後半、30年金利は2%近辺まで上昇している。実質金利は夏以降概ね横ばいであり、ほぼ完全なBEI主導の金利上昇となった。前回の記事では10年も30年もBEIがコロナ前の巡航速度にあたる2%を大きく ...
決まっていた日銀のETFテーパリングが話題になる
7/31の日銀金融政策決定会合の後、金利コントロールの柔軟化と共にETF買入ペースの柔軟化も始まったのではないかと一部で話題になっている。日銀のETF買入は今まで機械的にやっていると思われており、ルールは公開されていないが一般的に「前場でTOPIXが0.4%以上下落した場 ...