9月に続いて10/21の深夜に財務省が再び大掛かりな為替介入を行った。為替介入は23時台から夜通し行われ、更に週末を経て10/24の朝に恐らくもう一度入った。サプライズ効果もあった1回目と異なり、2回目はそれなりに市場参加者によって警戒されていたところに正面からマーケ ...
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24年ぶりの円買い介入とその規模、原資の考察
先進各国が金融引締めを加速させる中、黒田日銀が頑なにYCCと金融緩和を止めないことから円安が加速した。その過程でまず山崎・元財務官が為替介入の可能性を警告し、その後9/22夕刻についに24年ぶりの円買い介入が決行された。ほとんどリアルタイムで神田財務官が為替介入 ...
リオープンのドル安とロックダウンのドル高
久しぶりに為替について。冒頭の絵は記事の中身と関係ない。コロナショック後の米ドル相場の特徴として経済指標や金利差を見なくなった、そしてドル円がいよいよランダムウォークになってきたことが挙げられる。特に米ドルを米国景気や米金利と結びつけて考えていたなら ...
日本のぎこちない金利高通貨高
日本の長期国債金利の指標となる10年金利は久々に0%に戻ってきた。グローバルのリセッション懸念も一旦盛り上がってから後退したことから、また日本の独自要因であった夏の日銀マイナス金利深掘り匂わせ騒ぎが円安の継続で剥落し、更に「安心と成長の未来を拓く総合経済 ...
利下げサイクル開始でドル安に備える局面が近付くか
本ブログはGW前に世の中のフラッシュクラッシュ警戒を笑い飛ばすように金利差からドル全面高を予想していた。これはGW後に一瞬ワークしたが、その後ドルインデックスは結局レンジ内に戻ってきている。年初からドルインデックスは緩やかなドル高推移ながらも3%程度の値幅に ...
思考実験としてのヘッジ付き米債投資のすゝめ
世界中の中銀が次々とハト転して世界中が過剰流動性の波に覆われるにつれて、マイナス利回りの債券時価総額が急激に増えている。その中にあってプラス利回りで買えるのは米国債くらいしかなくなっており、それがFedハト化にもかかわらずのドル高継続の根底にあるわけだが、 ...
10連休のフラッシュクラッシュ警戒について
特異的に長いGW休みを控えて、外貨買いフローを作ってくれる日本人が長い休みに入ることによって仕掛け的な円高の可能性が取り沙汰されている。特に今年のお正月休みのAUDJPY主導のフラッシュクラッシュは記憶に新しいだろう。 流動性の悪い休み中にあえてポジションを取 ...
ドル円が円高に動きづらくなったシンプルな理由
リスクオフの円高がだんだん死語になっている。Bloombergによると足元のVIXとドル円の相関はマイナス0.22と、16年半ばのマイナス0.60に比べ逆相関が薄れている。端的に言うと何らかのショックでボラティリティが上がっても円高に行きにくくなったわけだ。 ...
日本株最弱伝説のカラクリ
海外で何らかのショックがあると、日本株は急落することが多い。例えば米株指数が3%下がっている時に日本株指数は平気で4%, 5%下がることがあり、往々にしてショックの発生国よりも売り込まれることがある。これを説明するのに、海外の投機的参加者が多いだの日本企業の収 ...
ドル相場は金利カーブスプレッド差に連動という解釈
米ドル相場と金利の乖離について、Fulcrum Asset Management会長のGAVYN DAVIESが今度はユーロドルに注目して解釈を与えている。曰く、世の中にはドルの弱さを長期均衡から見ての過大評価や、欧米間の経常収支で解説する向きがあるが、結局は政策金利(及びそれへの期待) ...