パンデミックが明けた中国経済のリオープンは2023年の一大テーマになるとされてきたが、その失速が明らかになってきている。リオープンがインフレを輸出するなどという話もあったが、現実には消費者物価(CPI)は前年比でわずか +0.1%、生産者物価(PPI)は -3.6%と、中国 ...
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中国の新型コロナ政策が極端から極端へ
中国ではロックダウンに反対するデモに押される形でゼロコロナ政策がなし崩しに撤廃された。前回の記事で「デモによってゼロコロナ政策の継続だけは困難になったに違いない。ゼロコロナ支持の農村出身者を大量に雇って白装束の中に入れて都市住民を管理させていたのだが、 ...
中国の反政府デモとゼロコロナ政策の持続可能性
行き詰って来た中国のゼロコロナ政策について、前回の記事ではリオープンの環境が整うための条件を挙げ、「早まりすぎた期待を裏切るネガティブニュース、進捗を確認するポジティブニュースが交錯する」としつつ「楽観・悲観両方の極論を排除していく流れ」としていたが、 ...
中国ゼロコロナ政策の背景とリオープンのスケジュール感
本ブログは長らく新型コロナウィルスについて触れないできたが、その間新型コロナウィルスはほとんど中国だけの問題になっている。2020年の武漢でのブレイクアウトがグローバル・パンデミックに繋がり、2年の時を経て一周して出発点に戻って来たのである。これもまた以前 ...
リオープンの混乱で米国のCPIが一時的に上昇
12日に発表された米国のCPIは前年比でヘッドライン+4.2%、コア+3.0%と約12年半ぶりの大幅な伸びとなった。前年比では昨年4月対比になったのでベース効果で跳ねても仕方がないが、前月比もヘッドライン+0.8%、コア+0.9%と高騰している。予想よりもインフレが高騰し、金融 ...
米国リオープン後の給付金は株式投資よりも消費に
バイデン政権の1人あたり1400ドルの給付金の支払いの大半は済んだ。給付金が振り込まれるのにつれてカード消費額は鋭敏に増えている。実線は1年前対比なのでベース効果があるが、点線が示す2年前対比でも振り込まれた家計の消費が増えている。受け取れなかった家計は2年前 ...