本ブログは長らく新型コロナウィルスについて触れないできたが、その間新型コロナウィルスはほとんど中国だけの問題になっている。2020年の武漢でのブレイクアウトがグローバル・パンデミックに繋がり、2年の時を経て一周して出発点に戻って来たのである。これもまた以前 ...
タグ:中国
困ったらRRR Cutで尻拭いという時代は終焉に
上海などで厳しいロックダウンが続く中、景気浮揚のために4/15に中国人民銀行(PBoC)は預金準備率(RRR)の0.25%切下げを発表した。このRRR cutはかつては金融緩和としてそれなりにワークしていたのだが、近年になって効きが弱くなりつつある。ましてや今回は切下げ幅も ...
中国のTSF開門紅と金融政策の伝播経路
中国が12月に金融緩和に転換したのは周知の事実として、それがきちんとクレジット供給として実体経済に流れ込んでいるかどうかを測れるとされる、社会融資総額(TSF, Total Social Financing)の1月分が発表された。TSFには毎年1月がスパイクする「開門紅」と呼ばれる ...
中国が全面的な金融緩和に舵を切る
12月に入ってRRR cutにLPR引下げと、中国の全面的な金融緩和シフトが加速している。確認できる最も早い金融緩和シフトのシグナルは、11/19に発表された中央銀行三季度貨幣政策執行報告で「経済の平穏な運行を維持する難易度は高くなりつつある」と付け加えられ、同時に「貨 ...
再び中国テックを純粋なテクニカルで見る
前回の記事の後、KWEB/CWEBは結局8月のレンジ内の推移が続いている。「上で飛び乗るなら違うと思った時はすぐ降りられる態勢を維持すべきであり、飛び乗っておいて違うと思っても損切れないとなると上から下まで持っていかれそうに見える。一方、一直線に下がり続ける ...
中国PPIが26年ぶり高値を付ける
11/10に発表された中国のPPI伸び率は年率13.5%に達し、これは実に26年ぶりとなる。グローバルで供給制約やコモディティ価格上昇などによりPPIの高止まりが続いているが、中でも中国の伸び方はやや極端である。 先月の石炭価格についての記事では「電力供給が増えれば ...
共同富裕と中国不動産政策の懸崖勒馬
9月の中国の70都市住宅価格は久しぶりに前月対比で下落に転じた。あれだけ民営不動産企業の資金繰りを当局が圧迫し、恒大が潰れるか潰れないかの瀬戸際まで騒ぎを作ったところで、前回の記事でも取り上げた、頭金が返ってくるかどうか分からないがゆえの住宅販売金額の大幅 ...
石炭の逆襲で中国が計画停電と操業停止に
ただでさえグローバルでサプライチェーン寸断が話題になる中、9月後半あたりから急に中国の電力使用制限がとどめを刺す勢いで飛び込んできた。工業が発達している沿岸部を中心に多くの工場や取引先が証言するように紙ペラ一枚の通知で計画停電に伴う工場の操業削減を命 ...
恒大の答え合わせとアフター恒大解体
中国恒大(エバーグランデ)の流動性危機についてのヘッドラインが増えているが、前回の記事で触れた見方はほとんど修正する必要もなくここまで来ており、多くのヘッドラインは本ブログの後追いである。急ごしらえでまとめた前回の記事に、補強するニュースがあればドヤ ...
結局エバーグランデは灰色のサイに
本ブログが夏以降に断続的に取り上げたエバ―グランデ(恒大集団)のデフォルトがいよいよ近付いてきた。負債総額が33兆円と破綻当時のリーマンブラザーズの半分もあるので、一部でリーマン・モーメントとさえ取り沙汰されている。本ブログが早々とToo big to failの恐喝が ...